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ファンシーの扉

オリジナルの王道恋愛ファンタジーを中心とした小説です。最後にはホッと出来る物語作りを目指しています。(R設定がある時は冒頭に記します。独自の判断でご注意ください) 尚、過去の作品については『◆ALL』をご覧頂きページの下の方にあります「Next」を押すと過去の作品まで全がご覧頂けます。作品のキーワード検索も『◆ALL』ページ左上よりご利用頂けます。

お知らせ(紹介) 『花嫁になるのは御免です!』『氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~』『婚約破棄令嬢の華麗なる転身』/佐倉 紫』 好評発売中!

お知らせ&感謝

遅ればせながらの書籍の紹介です。

仲良くして頂いております同じラブファンタジー系の作品を多く書かれいるプロの作家さんで、こちらのサイトでもリンクを貼らせて頂いておりますプロ友「ベリー・ウィッシュな日々」の佐倉紫さん。
諸事情で書籍の紹介が滞ってましたが、昨年も3月紹介以降にも、ネット配信作品を含めると3作品、累計15作品と、精力的に作品を発表されているのでご紹介させて頂きます。

【9月14日発売】
『花嫁になるのは御免です!』
『花嫁になるのは御免です!』
Jパブリッシング/ロイヤルキス文庫

<あらすじ>
君を愛している。
たまらなく愛おしい――。
兄が莫大な借金を残し絶望していると、幼馴染みの侯爵家嫡男ジュリアンから「借金を肩代わりするから結婚しよう」と求婚される。社交界で結婚したい貴公子NO.1のジュリアンだが、幼い頃の意地悪をリリカは許せなくて、結婚をきっぱりお断り。しかし返済のめどが立たずジュリアンの屋敷で彼専属のメイドになることに!? メイドの仕事と押し切られ、煌びやかなドレスを纏い彼と舞踏会で踊り、天蓋付の寝台で絶頂を覚えさせられ、恋人のような甘い言葉に翻弄されて!? 極上ウエディングラブ♡

ロイヤルキス文庫様より3冊目となります。
幼馴染ものが好物と言う方も、多い位のではないでしょうか?

また公式サイトにて冒頭部分の試し読みが出来ます。
→ロイヤルキス文庫公式サイト

ネット購入はこちらから 
   ↓    ↓
【Amazon】  【楽天市場】  【honto】  【セブンネット】


【11月20日配信開始】
『氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~』
『氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~』
リ・ポジション/夢中文庫プランセ

<あらすじ>
幼い頃に父を亡くし、継母に虐げられる生活を送ってきた伯爵令嬢フィオーナ。つらい日々を過ごすうち、感情が表に出なくなり、生来の美貌も相まって『氷姫』とあだ名されるようになった。そんな彼女に、継母が結婚相手を見つけてくる。だが、その相手は六十代の好色な老人……。絶望を抱きながら嫁ぐことになったフィオーナだが、実際に結婚することになったのは、優しげな風貌の青年侯爵ウォルトだった! ウォルトや使用人たちの優しさにふれ、これまでと違う穏やかな日々を過ごすフィオーナ。徐々に感情を取り戻してきた彼女に、ウォルトは「君を絶対に妻にしたかった」と熱烈な告白をしてきて……!?

薄幸の美少女が優しいヒーローに身も心も優し癒される作品は、佐倉さんのムーン様連載作品『呪われ姫と婿入り王子』が好きな方ならきっと見逃せない筈です。

→夢中文庫公式サイト

尚、こちらは電子書籍オンリーのレーベルですのでので店頭では販売しておりません。
紙書籍ご希望の方はオンデマンド(ペーパーバック)をご活用ください。少しお高いですがAmazonが印刷し書籍として届けてくれるサービスです。
↓    ↓
【Amazon オンデマンド(ペーパーバック)】

ネットでの配信サイトは以下の通りになっております!
 ↓    ↓
【Amazon Kindle】  【楽天Kobo】  【honto】  【7net】  【Book Live】  【BOOK☆WALKER】  【めちゃコミック】  【Yahoo! ブックストア】  【コミックシーモア】  【Renta!】  【Reader Store】  

こちらの作品は、1月31日まで上記記載の【Amazon Kindle】にて、70%オフの194円で配信されております。是非この機会に、如何でしょうか?


【12月4日発売】
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『婚約破棄令嬢の華麗なる転身』
アルファポリス社/ノーチェブックス

<あらすじ>
どん底から最高の人生が始まる!
王子との挙式を間近に控えたある日――突然、国王から婚約破棄を告げられた侯爵令嬢アイリス。王子の浮気という理不尽な理由のせいで、厳しいお妃教育はすべて無に帰し、今後の縁談も絶望的に……。挙げ句の果てには、修道院に行けと勘当されてしまい!? 失意の中、アイリスはこれまでの人生をリセットし、誰にも縛られず自由に生きようと決意する。とはいえ、お妃教育しか受けてこなかった淑女の自立は当然ながら前途多難……。そんな折、謎めいた美貌の男性との出逢いが、アイリスに新たな恋と人生の扉を開いて――? 人生は山あり谷あり恋もあり!? 婚約破棄令嬢の華麗なる逆転ラブストーリー!

婚約破棄された令嬢が自立を目指して人生を再構築すると言う、とても興味深い作品ですね。

またこちらの作品は公式サイトにて冒頭部分の試し読みが出来ます。
更に公式サイトのアンケートにお答えいただくと番外編も読めるそうです。

→ノーチェブックス公式サイト

ネット購入はこちらから 
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【Amazon】  【楽天市場】  【honto】  【セブンネット】


【文庫化】
以前紹介させて頂いております、こちらの作品⇒『愛されすぎて困ってます!?』が文庫化として5月に発売されております。
61BUbPYdDBL__SL250_.jpg
アルファポリス社/ノーチェ文庫
→ノーチェ文庫公式サイト

ネット購入はこちらから 
   ↓    ↓
【Amazon】  【楽天市場】  【honto】  【セブンネット】



以前の書籍紹介記事 
   ↓    ↓
『王家の秘密は受難の甘さ』
『シンデレラ・マリアージュ』
『白薔薇は束縛にふるえる』
『疑われたロイヤルウェディング』
『獰猛な王は花嫁を愛でる』
『愛されすぎて困ってます!?』
『 ロゼリア姫は逃げられない。』 (ネット配信)
『国王陛下は身代わり侍女を溺愛する』
『淫魔なわたしを愛してください! 』
『黎明の王女は愛に目覚める~精霊使いへの誓いのキス~ 』

佐倉さんの小説HPはこちら
     ↓    ↓
ベリー・ウィッシュの伝言


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2019年、新春のご挨拶

お知らせ&感謝

新年 明けましておめでとうございます

皆様はどんな年越&お正月を迎えられましたでしょうか?

我が家は年末に予てから病気療養中の父が急変し、バタバタ
父は現在気管切開、痰吸引、胃ろう、透析を受けながら、11月に病院から向かいにある系列の施設に移りました。
現在介護5、多臓器不全で年を越せた事が奇跡と思っているので、出来得る限りの親孝行をしたいと思っています。
その為今年は毎年の恒例となる旦那の実家へは行かず、父の病状を見守りながら病院通をしています。
現在経過良く先ず、一安心している所です。

執筆の方は、ほんとうに中々進めていませんが、出来る範囲でぼちぼち更新していく予定です。
私のストレス発散且つ活力の源は、小説を書く事と読む事なので、何があってもこれは切っても切り離せません。

今年の執筆予定も先が見えませんが、今連載中の作品を終わらせることを優先的にと思っています。


現在連載中の作品は
小説家になろう…………「パウリンに導かれて」
ムーンライトノベルズ……「ずっと心に決めていた」「婚約者候補筆頭なんて知りませんッ」(離婚しましょう?旦那様ッ・次世代編)
ファンシーの扉…………「信じても良いですか?旦那様ッ(ムーン再編集版)」(離婚しましょう?旦那様ッ・続編)「ずっと心に決めていた」「パウリンに導かれて」

こちらに掲載中の「信じても良いですか?旦那様ッ(ムーン再編集版)」は、もう終わるので、その後は現在ムーン様で連載中で、昨年アルファポリス様の恋愛大賞7位を頂いた次世代編の「婚約者候補筆頭なんて知りませんッ」をUPしようと考えています。

今年は昨年誘って頂いたムーンライトノベルズでの企画ものの第2弾があるので、それはもしかしたら短いと思いますが書ければ書くかもしれません。
賞ものの参加については、アルファ様の恋愛大賞はいつも好成績なので出来れば参加したいと思いつつ、2月開催だと思うので今は未だ考えられないし、新作は絶対に無理。あるもので参加を検討している所です。
父の病状がもっと落ち着いたり、ストックが出来れば現在連載中の作品をどんどん仕上げて参加も考えたいと思っています。
後の事は今の所何も考えていません。
存在する作品で応募可能なものは応募するかもしれませんが……。

今年は息子も中3だし、役員もなりそうだし色々忙しくなりそうですが、スロー更新ながらまだまだ執筆意欲だけはありますので、本年も引き続きお付き合い頂ければ幸いです

本年も宜しくお願い致します


風波 涼音 拝

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離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第30話(R-15)

信じても良いですか?旦那様ッ

……今、妻は何と言ったのか?

『上書き……、させてくださいませんか?』

はあ?
……いや、この初心な妻の口からそのような言葉が出る筈がない。
空耳に違いない。
そんな己にとって都合の良い状況が、この期に及んでおこる筈がないッ。
私は自らにそう言い聞かせ、冷静になる為に大きく首を横に振り自らの頬を叩いた。

「旦那様? 何をなさって……?」

妻は私の訳の分からぬ行動に、小首を傾げていた。

「いや、何でもない……」

そんな都合の良い結末は、己の煩悩の中にしか存在していない筈だった。筈なのに……。
妻は私の下腹部にゆっくりと視線を落とすと、暫くじっと真剣な表情を浮かべ睨みつけていた。

「おい……」

そして、ごくりと唾を飲み込むと、妻はその瞳の奥に、何か決意のようなものを漲らせ……。

「しっ……、失礼いたしますッ!」

そう告げると、意を決したように、私の前に跪いた。

「おい……ッ、シルビア!?」

私の腰ひもに手をかけ、その結び目を可愛い手が解きにかかる。
ゆっくりとトラウザーズを寛げ、露になった男のものを見つめると、妻は驚いたように目を見開いた。

「こっ、これが!?」

薄暗い、閨の時に少し触れさせたことがある程度で、直視したことは今回がおそらく初めての筈。
血管が浮かび上がり少し歪にも感じられる肉棒が、妻にどのような印象を与えるものなのか?
妻との閨が途切れてもう幾久しい。
妻が腰ひもに手をかけた時から、私のモノは自らの意思とは関係なく、期待にわななき始めたいて、妻から視感されていると思っただけで、それは小さな反応を見せていた。

「っ……!!」

妻相手に、このような状況が起こる事を、誰が想像しただろうか?

「えっと……、先ずはきちんと手を添えて……、ですよね?」

指先で私のモノにおずおず手を伸ばし、小さく触れて持ち上げると、私のモノは妻に触れられただけでピクリッと反応をしてしまった。
自らの想定外の反応に、苦笑いを零し妻に視線を下ろしてみれば、妻はそれだけで固まり、私のモノが握られていたその手は小さく震えていた。
ふがいない夫の失態の為に、想定外の未知なる行為に足を踏み入れると言う苦渋の決断をした身重な妻の賢明なる思い。
本来ならば妻が、自らああいう事を口にする事は決してないのに……。
妻を思う時、私は胸の奥は鷲掴みにされるように痛くなる。

すまない、本当にすまない、シルビア……。

だが男とは、愛する者の前では何と言う不甲斐ない生き物なのか?
無理強いするつもりは決してないが、本当は妻にいつでも触れて欲しいと言う思いは、少なからず持っていた。
それでも。

「無理をする必要は無いのだぞ」

妻なる賢明なる姿に、自然と言葉が零れた。
決して無理はさせたくない。

「い、いえっ、大丈夫です!」

そう告げると妻は震える手で、再び私のモノを小さく可愛い手で包み込んだ。

表情が強張っているにも関わらず、大丈夫と言い切る健気な妻の姿は、更に私の心を酷く打つ。
妻は感触を確かめるように、触れるか触れないかの微妙なラインでやわやわと私のモノに手をかける。
そのたどたどしい触れ方に、まるで焦らされているかのように、もどかしい思いが溢れ出すと、私のものは再びびくびくと小さい反応を見せ始めた。

「いっ、痛かった……ですか?」

「いや、少しこそばゆく感じただけだ」

「……不慣れですみません……」

「そんな事は無い」

「もっと……、きちんと触れても……、だっ、大丈夫ですか?」

「大丈夫だ」

妻は何かを決意したように、私のモノを凝視しゆっくりと頷くと、少し力を加え、徐々に唇を近づけて行った。
そして、更に少しだけ舌先を突き出すと、そこに這わせた。

「っ!!……」

おずおずと触れたかと思うと、少し舐めただけで、直ぐに離れていくなど何という焦らしプレイだろうか?
妻にその気は無いのだろうが、そのたどたどしすぎる触れ方は、あまりにももどかしく、こちらが変になりそうな感覚だった。
あの女の慣れ切ったねっとりとした触れ方とはまるで違う妻の初心な触れ方は、私の中の欲情を更に駆り立てる。

たまらないッ。
これでは触れられている方が、どうにかなりそうだ。
やがて耐え切れなくなり、妻に懇願してしまった。

「出来れば……、もっと、きちんと口に含んでくれると……有難い」

「は、はいっ」

妻は小さな口を懸命に開くと、私に言われるがままに、その欲望を受け入てくれた。
唾液に濡れた口内は暖かく、まるで妻の中に挿入しているかのような疑似的感覚を呼び起こさせて行く。

「んっ、ふ……」

少し鼻に抜ける妻の甘美な声に、最近ご無沙汰になっている、少し前までの妻との閨での出来事が思い出される。
私の心に、欲望の炎がめらめらと呼び起こされて来る。
このまま妻の中で、爆ぜてしまえたら……。
だが、それは出来ない。
ただでさえ、まだ悪阻で苦しい思いをしている妻の中に放つなど出来ようはずもない。
女の蜜と違い、男の精はかなり苦く不味いものだ。
そんなものを妻の口内に流し込む訳にはいかないし、それに今の妻が耐えられるとも到底思えない。
まだ妊娠初期で、悪阻に苦しんでいる身の上だ。
そんな思いはさせられない。

もう良い。もうこれ以上は妻の負担になると思った時だった。
妻が私のモノを咥え込んだ口の中で、ぎこちなく舌を動かし始めた。
妻の口の隙間から唾液が溢れ、唇の端か伝い流れ始める。
私のモノは口内で心地よく締め付けられて、徐々に芯を持ち始めていた。

「ぅくっ、ん……」

妻はそれを飲み下そうとしたのか、口の中に一瞬力がこもったと思った瞬間。

「んぐっ、げほっ」

噎せ返りはじめてしまった。
まさか己の唾液でさえ、餌づいてしまったのか?

「シルビア! 大丈夫か!?」

「ぅぐっ、ぐぐッ」

ああ、やはり……。こんな事、させるんじゃなかった……。

「ああ、すまない、シルビア。大丈夫か?」

「……大丈夫、……です」

「……もう良い。無理をするなッ」

「……無理ではありません。私……、もっと旦那様に、気持ちよく……、ぅぐっ。私だって、もっとちゃんと出来ます! 私……、その方に負けたくないッ!もっと旦那様に、私が……ぅっぷ……」

「ああ、もう良い、シルビア。もう十分だから……」

「っ……」

「きちんと、シて貰ったから……」

「うぅっ……」

「シルビアに、上書きして貰ったから……」

実の所、そこまで言う程には、まだ決して上書きされている訳では無かったが、思いだけは十分伝わり上書きされていた。
あの女のまったりと吸い付くような歪な感触が、妻のつたない淫口行為により、薄らいでいくのが十分感じられていた。

「ぅっく……、旦那様ぁ」

「有難う、シルビア……。私はもう決して、絶対に間違えない……」

私は妻を掻き抱いて、我が懐の中へと押し込めだ。
もう決して、あのような間違えはしないッ!
妻を苦しませるような真似は、もう二度と……。

「……旦那……さま……」

思いを深く心に刻み抱きしめると、妻は私の中で崩れ落ちるように意識を手放した。
その瞳には、うっすらと涙が滲んでいた。

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離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第29話

信じても良いですか?旦那様ッ

「もっ、もう……。すっ、凄くはっ、恥ずかしいですのに言わせないでくださいッ! まだ一度……少し触れた程度ですのにッ きゃっ」

そう告げると、妻は頬を真っ赤に染めて一人で悶絶すると顔を両手で覆い隠してしまった。

凄く言いにくい状況だが、これを訂正しない訳にも行かない。

「……それは……、間違いだ」

「……え? 」

ゆるりと顔を上げた妻の顔色は、今度はみるみるうちに青ざめていく。

「わっ、私ったら、なっ、何と言うはしたない間違いを……」

ぷるぷると身を震わせて、今にでも気を失うのではないかと危惧する程の状況だ。
このままでは流石に不味い。
妻を落ち着かせる言葉を何か告げなければと、心が急く。

「べっ、別にはしたなくは無い! 私だってお前のものにはいつも触れているし、淫靡だがそれは甘美で、私にはとても好ましく……、いや、何を言っているのだ? 私は……」

どう表現したら良いのか分からず、私自身も混乱してしまう状況だが、要は妻が言うような恥ずかしいものでは決して無いという事が言いたかったのだ。
混乱して言い終えると同時に、ため息交じりに髪をぐちゃぐちゃにかき乱してしまったが、私のそんな姿を見て、妻が何処か呆気にとられたような眼差して私を見つめると、小さくほほ笑んでくれた事に安堵した。

「あの……、何を仰っているのかは少し分かりかねますが、では……、はしたない事では無いのですね?」

「ああ、勿論」

言葉と同時に表情が少し和らいできているように感じられ様子から、上手く説明は出来なかったが、とりあえずは良かったと胸を撫ぜ下したのだったが、またも難題はやって来た。

「では……、何処で触れる事が正しいのですか?」

「あー、それはだなぁ……」

「だって他にその……、それ以外でそもそもどうやって……触れるなんて事が??」

妻はどうやら単純に、陰部に触れる行為だから、いんこうと思い違いをしたのだろうが……。

「手では無いのですよねえ……」

両の手のひらを開いたままじっとしばらく見つめた後、妻は視界に入る自らの身をぐるりと眺め小首を傾げた。

「ああ」

「……ですが、見渡す限り他に触れられる場所でなんて、何処にも……」

懸命に考えているようだが、初心な妻が気づける事とは到底思えない。
そもそも妻は今まで口づけ以外で私の躰に唇で触れたことすら一度も無い。
妻はまだ閨での作法の入り口をかじった程度の状況で、初歩的となる背や首に手をまわし添える程度の行為の他には、やっと最近私が蜜を舐め取ろうとする時の快感に戸惑いながらも、頭に手を添えて私の髪をかき乱しながら抗おうとする羞恥な姿を見せられる程度になったばかりなのだ。
だが、その恥じらいながらも快楽に溺れる仕草が、私の心を酷くかき乱し続けるのだ。
以前の……、ご婦人方を相手に奉仕を続けていた当初の私ならば、それらの行為も何処か物足りなく感じられるものであるのだろうが、妻が相手ならば何故か何もかもが新鮮に感じられて来るから不思議なものだ。
戸惑いながらも乱れ、たどたどしく私に触れようとしてくれる妻の姿は、いつも私の煩悩を酷くかき乱す。
他にこのような女は過去の何処にもいなかった。妻だけだ。妻だけが、私の平常心をかき乱すことが出来る女なのだ。
それは何故なのか?
愛ゆえの……、愛あればこその行いだと私は思っているのだが、そういう心意的私の状況を今妻に説明してみた所で、私の思いが妻に率直に伝わるとは到底思えない。
愛の言葉を囁いて、誤魔化していると言われかねない。だったらここは……。

「あるだろう? 他にも」

「……他にも?」

「ああ」

「……うーん……。全く思いつかないのだけれど……」

妻は可愛らしい眼差しで、再び小首を傾げながら考えあぐねていた。

「……私が閨でお前に触れるのは、いつも手で……、だけか?」

「えっ?」

「淫口と言うのはだなぁ……」

思わず言い淀んでしまうが、ここで言わない訳にはいかないッ。
心に決めた!

「何と言うべきか……、私がいつも蜜を湛えたお前の大切な部分に口づけてやっている……アレだ」

「!!?ッ……。だっ、旦那様ッ!? ぁ……私……」

突然の閨での暴露話に、妻は耳まで真っ赤に顔を染めると、口をパクパクさせている始末。
 
おそらく……、正しい答えを、やっと今、妻は導き出せたのだろう。

「許してくれるか?」

妻は恥じらいと驚きで、ぷるぷると身を震わせると首を小さく横に振った。

「……駄目か……。やっぱり……、そうだよなぁ。はあっ……」

初心な妻にはやはり受け入れがたい事実なのか?
私は、大きく息を吐き出した。

当然だ。立場が反対であったなら、おそらく私もとてもではないが許せはしない。
それが例え、妻に否が無いと分かっている行為であったとしても……。

「……言い訳にしかならないが、もう一度だけ言わせてくれ。あの女との間に、一切の感情は存在しなかった。あったのは反吐が出そうになる程の凌辱的行為と抗えない男の本能だけだった。無意識下において許してしまった淫口事の件についてはどうしようもない事だが、本来の……男女の交わりだけは一切持っていない。それだけは安心してくれていい。私の子を産むのは、今までも、そしてこれからもお前ただ一人だけだ、シルビア。お前との愛を守る為ならば、これからも私はこの腕の1本や2本、簡単にくれてやる!」

「っ…………」

熱を込めた私の誓いにも似た宣言に、妻の目元から一筋の涙がこぼれ落ちた。
奥歯を必死に噛みしめて、内なる心と戦っているのが手に取るように分かる……。
出来る事ならば、愛する妻にこのような思いだけはさせたくなかった。だが、起きてしまった事は、無かった以前には戻せない。

「シルビア……、お願いだ。何とか言ってくれないか?……」

「……そんなこと言われたら……、許さない訳には行かないじゃないですか……。許したくないのに……」

「シルビア!」

私は妻を引き寄せ掻き抱いた。
だが、妻は私の懐の中で、少しだけ抗うような態度を見せた。

「シルビア?」

「……頭では分かっているのです。どうしようもない状況であったと言う事は……。でも、このままでは感情がどうしても付いて行かないの……」

もどかしい……。
そんな状況なのだろうか?

「……それは……、分かる気がする……」

「ただ……、このまま見ず知らずの女の方に、旦那様を触れられたままでいるなんて言うのは絶対に嫌なのです! それだけは確かな感情なの……」

「ならば私はどうすれば良い? どうすればシルビアの心を晴らす事が出来るのだ?」

「……私に……、うっ、上書き……、させてくださいませんか?」

「……えっ?」

耳まで真っ赤に染めながら、羞恥に悶絶している妻の姿を見て、私は慌てふためいた。

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離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第28話

信じても良いですか?旦那様ッ

書斎の片隅に置いてある仮眠用のソファーに腰を下ろしている妻は、私から茶を受け取ると良い香りねと言いながら、それを口元へと運んだ。

「すっきりして、美味しい……」

妻に注いだ茶は、先日医術師より妻用にと厳選してもらった試飲用の一つ。
なんでも赤い木の実から作られたノンカフェインのものらしく、それが今の妻には一番お勧めだと言われた。
鉄分やビタミン、食物繊維も多く取れスッキリと飲める事から、昔から妊婦に好まれて飲まれているものらしいが、最近では美容効果も認められ、秘かに若い女性にも人気がある品と聞き、妻に勧めるものならば毒見とは言わないが、どんなものか飲んでみようとここへも運ばせた訳なのだが、まさかそれを当人と一緒に試飲がてら飲むことになろうとは、全く想像していなかった。

「少し酸味があるか? だが、爽やかな感じだな」

「普段、飲んでいるものではないのですか?」

「いつもは頭脳の明確さを保つ為に、カフェインの入ったものばかりだったからな……。これはお前用に、医術師に頼んだものだ」

「……私の為に?」

妻は少し驚いたように瞳を見開き、私を見上げた。

「今の私の日常は、気付けばいつもお前の事ばかり考えてしまっているのが現状だ」

「えっ?」

カップを持つ妻の手が一瞬止まった。

「……確かに、結婚以前の私は、不誠実な男この上なかったと思う……。だが、今は何よりもお前と腹の子の事を大切に思っているし、職務の間も……、本来あってはならない事だが、時折お前が今どうしているのかが頭を過って離れないでいる」 

思いがけない告白だったのか、妻の両目が大きく見開かれた。

「今まで付き合ってきた相手で、職務に支障をきたす者など誰一人として居なかった。お前だけなんだ……」

「旦那様?」

妻の頬がかすかに朱色に染まる。

「だからシルビアの事に関してだけは、自らの意志だけではどうしようもないものがあて……、私はお前に出会って、本当の意味で人を愛すると言う意味を知ったのだと思う。……だから初めての感情に、自身でもかなり戸惑ってしまっているのは確かだ」

「旦那様が?」

妻は、信じられないという表情をしている。
確かに結婚前の私の評判を知っている者が聞けば、そのようなことは想像もできない事だろう。だが、これは事実で、現在私は妻に対しては誠実すぎる程誠実でいると思っている。
今回の罠にはまったことに関しても、妻を愛するが故での惨劇であって、裏切った訳では決してないと自身では思っているが、それを分かって貰うにはどうやって妻に伝える事が正しいものなのか?
私を見上げる妻のつぶらな瞳は、何とも言えず愛くるしく、今こうして妻に触れずにいることすら実はとても苦しい。

「だから、お前からの愛を勝ちとった今、本当に他の女など露程思ってもいないし、興味も全く無い。お前以外勿論自ら触れたいとも思わないし、触れられたくもないと思っている。だが、心ならずもあの女に良いように弄ばれている内に、感情だけでは計り知れない男の本能が顔を覗かし始めた」

「男の本能?」

「男は本来愛する者が相手でなくても女を抱ける生き物だ。それは今まで自らの犯してきた行動で自負している」

「!!っ……」

男と言う生き物の生態的特徴を知らされ、妻の動向がかすかに揺らいだ。

「だが、今の私はそれでもお前以外を欲しいとは思わない。ただそれは、私の意識と感覚がはっきりしていればの話だ。薬で縛られた状況では話は別だ。意識はあっても感覚は、私の思い通りにはなってくれなかった。意識で抗おうとも、あの女の手管に身体は従順に反応していくのが感じられた。巧みなあの女の淫口行為にお前を裏切ってしまうのではないかと恐怖を覚える程だった。だから、私は自らを自身で制裁した。それしか方法が見つからなかった」

「嘘ッ!……」

両手を口元へとあて、驚きに満ちている妻の視線は、私の腕へと移される。

「では、あのおびただしい血は……、まさか旦那様がご自身で!?」

発せられる声も、幾らか震えていた。

「ああ、シルビア。お前を傷つけるくらいなら、腕の一本や二本、たやすく捨てられると思った」

「そんなッ!! 私の為だなんて……」

妻は、思ってもみなかった傷に至った経緯に、大きく首を何度も振る。

「……罠にはまってしまったのは、私自身の落ち度だ。だから、お前が気に病む必要は何も無い……」

「でもッ……。傷は、深いのですか?」

「大したことは無い。動くようにはなるそうだ」

「……深いのですね!?」

「……淫口行為まで許してしまった今、そう易々と許してもらえるとは思っていない。だが、心は伴っていなかった。その事だけは、分かってほしいと思う……」

この告白で、妻はどのような反応を見せるのか?
暫く、妻からの返答は何も無かった。

静寂が、時の流れを狂わせる。
どれ位の時間が過ぎたのだろうか?
5分? 10分。いや、もっと短かっただろうか? 或は長かっただろうか?
すると妻がやっと、重い口を開いた。

「……お話を伺っていて、……旦那様のお話が本当で、ならば成す術がなかったであろう事は、何となく……理解できます……。でも、旦那様が、私以外の方に……」

「許せないか?」

「……嫌だとは思います」

「そうだな。私も、お前が私以外の者に……、グレンに手に口づけられる事すら嫌だからな」

嫉妬心をむき出しにした私に、妻が再び驚いたように、瞼を見開く。

「ですが、あれは挨拶ですよ?」

「それでも嫌なのだ。私はもし……、私にされたようなことをお前が他者にされたとしたら、相手を生かしてはおけない。例えそれが、お前の意であったとしても……」

「それこそあり得ない事だわ! 私は絶対に旦那様としか、あのようなことは死んでも出来ません!」

「ならば、お前は私を許してくれつもりにはならないか……」

「……すごく不本意ですが……、事情が事情のようですし……、今回に限り……」

「許して……くれるのか?」

「はい……」

「そうか。淫口までされたら、簡単には許してもらえないと思っていたが、シルビアが寛容でいてくれて感謝する」

「いえ。私だって旦那様が不本意な……、手に口づけられていますし、手で触れられた位なら許して差し上げなければいけませんよね?」

そう告げ、妻は小さく微笑んではくれたが……。
いや……、待てよ!?

「……今、手で触れられたぐらいと言ったか?……」

「はい」

「お前……淫口の意味を、知っているのか?」

「えっと……、旦那様のモノに触れることですよね?」

「何処で?」

少し考えるような仕草を見せた後、妻は……。

「……手?」

「…………」

ここは言うべきなのか、言わざるべきなのか?

一難去って、また一難。
私は頭を抱え、思わず大きなため息を一つ零した――。

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プロフィール

風波 涼音

Author:風波 涼音
オリジナルの王道恋愛ファンタジーを書いています。(ハッピーエンド推進)〇〇年振りに執筆を再開しました。少しずつ自分のペースで書いていきたいと思います。

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