パウリンの娘

パウリンの娘《第16章7》

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侍女がカーテンを開けると朝日が差し込んできた。

「お嬢様。今日はお疲れですか? いつもお目覚めはお早いですのに」

ローレライは侍女が来る時間にはいつも起きて着替えも済ませていた。
朝日が眩しくて目を擦ると何かが顔に触れた。
眠い眼でそれをぼんやり見て、ローレライは目を見開いた。

「え―――っ!!」

びっくりして目をパチクリして、もぅ一度眺めたが、確かに左の薬指に指輪は嵌められていた。

「お嬢様!? どうかなさいましたか!?」

「いっいえ。なんでもないの。今日も良いお天気ね」

ローレライは咄嗟に指輪をしている手を隠して、それからまたこっそり眺めた。

“うそ―――っ!!”

どうしよう!! ドキドキが止まらない!!
えっと、夕べは遅くにゼロが帰って来て、スコーンを食べて貰ってとても美味しいって言ってもらえて興奮して眠れそうにないから紅茶に少しブランディを落として飲んで・・・・?
何度思い出そうとしてもゼロと話をしていた所までしか記憶は無かった。

“ゼロがベッドに!?”

想像しただけでローレライは顔から火が噴出しそうだった。

“重く無かったかしら!?”

考え、顔を青くしたり、そして指輪を見ては自然と顔がほころぶ。

“でも、これって絶対ゼロよね!?”

ローレライのコロコロ変わる表情に侍女が不安を抱いた。

「お嬢様・・・・。何処かお加減でもお悪いのですか!? 先程から変ですよ?」

「なっ、何でも無いの。嬉しいだけだから気にしないで」

満面の笑顔でそう告げた。

「はい!?・・・・」

着替えは一人で出来ると侍女を断り、着替えたら直ぐに食堂に行くからとローレライは告げた。

侍女はどうしてもローレライの様子が気になり、報告すべく隣の部屋を訪ねた。

「とにかく、お嬢様が変なんです! 起きてからずっと笑っておられるかと思えば時折難しいお顔をなさったり、考え事をされているようだったり、心ここに非ずと言う感じで・・・・何かあったのではないでしょうか?」

その話を聞いてゼロはクツクツと笑い出した。

「ああ、すまん。多分大丈夫だから」

ゼロの笑いは止まらない。

「あの・・・・アイスラント様!?」

「気にしなくて良い。原因は分かっているから。心配させて悪かったな」

とても楽しそうな、普段とは違うアイスラントの表情に侍女は困惑した。

「はぁ・・・・。では、私はこれで失礼いたします」

侍女は何があったのか想像できずにいたが、アイスラントに報告できた事で何があっても自分の責任ではないと自らに言い聞かせ心を落ち着かせた。
深々と頭を下げると侍女は部屋から出て行った。

ゼロはこれからの展開を想像すると愉快で仕方なかった。

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~ Comment ~

NoTitle 

私も楽しみだ~~~~v-10
可愛いねぇ(*^m^*)

100回おめでとうございます~\^^/
早いねぇ~~(驚)

希望としては甘甘らぶらぶがいいけど、
お兄様主従漫才もすてがたい…(大笑)
ますます頑張ってくださいね~~♪♪♪
楽しみにしております^^/

HANON.H 様 

ローレライってホント純粋だから^^

100回です。有り難うございます^^/
私も全然カウントしてなくて、知ってびっくりしました(笑)
甘甘らぶらぶかお兄様主従漫才ですね(笑)
どちらも書きやすそうな題材なので考えてみたいと思います^^
いつも有り難うございますm(__)m
これからも頑張ります^^
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