「パウリンの娘」
パウリンの娘 《番外編》

2012年Xmas特別企画/願いを込めて2 ~パウリンの娘番外編~

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パーティは大広間で行われており、既に多くの人々で賑わっていた。

「レライ! ここ、ここ!! メリークリスマス!!」

自らが作ったカードを振り、ビラビラさせながら兄ルシオンが大きく手を振った。

「お兄様、メリークリスマス!」

ローレライも大きく手を振りそれに答えると傍に駆けて行った。

ゼロはその二人の姿を見てとても恨めしく思ってしまった。
実はゼロも1通だけクリスマスカードを用意していた。
会場に着いたら渡そうと、既に手にしていた。
勿論それはローレライに渡すつもりで作られたもので、忙しい仕事の合間をぬって少しずつ完成させたものだった。

「何だ!? お前カードを作ってたのか!?」

その様子をチラリと見ていたシドがゼロに言った。

「一様な。まだ家族ではないが、私は既にそのような気持ちでいるからな」

「はっきりそう伝えて渡せばいい」

「いや、もし、あいつが用意してなければ、返ってそれは負担になる。様子を見て渡すか決める」

シドはその返答に苦笑いした。

そんな話をしているとローレライからお呼びが掛かった。
兄とランドンとの間で話がとても盛り上がっているようだった。

「ねえゼロ、このコーニッシュチキン皆で食べない!?」

「ああ、別に構わんが!?」

突然ローレライがそんな事を言い出し、ルシオンと目を合わせてクスリと笑ったので、何かきっと意味があるのだと理解した。

(「ランドン、良い!? 予定道理の場所を切り出してよ」)

(「心得ております。お嬢様」)

何やらランドンとも話し合いながら切り出す部分を指定していた。

「ゼロ様、どうぞ」

「ああ、すまん」

ローレライはゼロさぁ、食べて食べてとニコニコ笑顔でそれを促す。
チキンを口に頬張ると、その姿を食い入るようにじーっと見つめた。

「・・・・・おい・・・・・、そんなに食い入るように見つめられるのは食べ難いぞ」

ハッとしたローレライは慌てて見つめるのを止めた。

「ごめんなさい! 私も頂かなくちゃ」

ローレライは慌てて何やら取り繕っている。
でも、とても楽しそうだ。
ランドンに指示して取り分けたのはチキンの鎖骨の辺りだった。
ゼロが左側でローレライが右側。
何か意味があるのか?
ゼロが食べているとその内、珍しい形をした骨が出て来た。

「あっ、それだわ!!」

ローレライはその骨の部位を食い入るように見つめると瞳をパッと輝かせた。

「この骨に何か意味があるのか!?」

ゼロはVの字型の小さな骨を手にしてそう呟いた。

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~ Comment ~

NoTitle 

何かな何かな~?(笑)
ゼロくんも控えめよね~
クリスマス位大胆になりなさい!!(笑)

はのん様 

実際に海外に住んでた知人に聞いた話を取り入れてみました。
ゼロ、うん、今は控えめだねぇ(笑)
Xmasなんだからって言うか運命は誰に味方するかお楽しみに♪(笑)
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