パウリンの娘

パウリンの娘《第20章2》

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その姿にザビーネは驚愕し慄いた。
公爵の手は怒りでワナワナと震えていた。

「お兄様!! 御免なさい。もぅ少し早くに御相談するべきでした」

「ああ、全くだ!」

吐き捨てるように言葉を口にした。

「伯父上、と言う事は貴方の現在の王に対する忠誠心は人格や血縁関係で無くパウリンの力を信じているからこそと思っても過言ではないのですか?」

「無論だ!」

「それは良かった。話し易い」

そう告げるとゼロは伯父に向かってニッコリ微笑んだ。

「どう言う事だ!?」

「ローレライ。ここに」

ゼロは手を差し出すとローレライを招いた。

「はい」

言われるがままにローレライはゼロの傍にピタリと寄り添った。

「彼女は私の婚約者のローレライ・オーロラ・アシュド。イシュラルの領主アシュド伯の息女です。彼女はある物を持ってこの世に生を受けました」

ゼロはローレライの瞳を見つめると頷いた。
その頷きに応えるかのようにローレライは首から掛けられた紐を弄り引き上げると麻袋の中から手のひらに乗る小さな玉を取り出した。

「これが何だか分りますか!?」

公爵はローレライの手に乗るその小さな玉を凝視した。

「・・・・パウリンか?」

その声は、少し震えていた。

「17年前、彼女はこれを手にして生まれて来たの。その姿は私のパウリンに映し出されたわ。私は後継者にのみ引き継がれている書物の一篇をその時思い出したの。ついにこの時が訪れたのだと理解し悟った。現政権は滅びゆく運命にあるのだと」

「そうか・・・・。そう言う事だったのか・・・・」

そう告げると公爵はローレライの手を取った。

「では、君がこの国を救ってくれるのだね!?」

「お兄様!?」

公爵はフゥーっと大きく息を吐き出した。

「それで、そのパウリンに映し出されたのがアイスラントだったのだな? 分かった。新王を迎える為にどのような事でも協力しよう。どうやって王を退けるつもりでいるのか!?」

その問いに、皆が固唾を飲んだ。

公爵は一体何処までパウリンについて知っているのか?

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~ Comment ~

NoTitle 

動き出した~って感じですね^^
早く片付いてラブラブがみたい~~~(笑)

前コメの続きですが…
書きたいは書きたいんですけどねぇ^^;
落ち着かなくて…
そのうちあっちも飽きてくる、というか
ネタがつきてくると思うので…(爆)

はのん様 

確実に動き出してます^^
ラブラブ度は低いですが、所々にホッコリ程度は見れるかな!?

そうだね。あっちに書く気モード全開って感じだものね^^;
書きたいと思えるなら、やっぱり気長に待ちます♪
落ち着いて、こっちのスイッチが早く入る事をとりあえず祈る事にするわ(笑)
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