パウリンの娘

パウリンの娘《第23章2》

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今回の王との謁見交渉は出生の真相を暴くと言うものでは無く、表向きはブラックナイトの長として我が組織を王宮御用達として認可して頂きたいと言う依頼に基づくものとした。
あからさまな行動は組織に帰する仲間の縁戚関係者にあらぬ危険を及ぼす事にもなり得る。
その事を考慮して今回、今まで隠し続けてきたブラックナイトの長が自分である事をアイスラントは認め、依頼した。

ブラックナイトの表の顔は貴族の者達からも深く信頼されており、既に多くの顧客を有している。
その名は王宮の舞踏会の場でも既に実しやかに囁かれ、存在自体は随分前から王や皇太后の耳にも入っていた。
その長が思いも寄らぬ人物ではあったが、王家と縁戚関係にある者と言う事と、既に多く貴族に知られ好まれている存在である事から、王との謁見は思ったよりも早い段階で可能となった。

共に王宮に同席する者はシザーレ、ハビロード、ブレイン、サビエル、自分を含めた5人。
サビエル以外の者は叙勲の際に王や皇太后と謁見している。
本来ならばここに実力もさる事ながら、皇太后と我王のお気に入りであるフリードルを同席させたかったが、フリードルには急場の事も考えて支部で待機して貰う必要があった。
連絡役の人材は考えているが、乱闘になればそれ所では無いかもしれない。もしもの事態を想定して、やはり自分の行動を熟知し取るであろう策を推察し行動に移せるのはフリードルしかいないと思えば連れては行けなかった。
自分の最初の愛弟子であり、今は一番頼りに出来る仲間の一人だ。
今回代役として同行させることにしたサビエルはそんなフリードルの一番の愛弟子でフリードルも絶大な信頼を寄せている。騎士時代はフリードルの右腕として多くの実績もあげていた。
護衛の仕事に二人で組むことも多く、王や皇太后との面識も他の者より多かった。
その事も今回の人選に考慮した。
他の者は言うに及ばず、誰もが認めるブラックナイトの重鎮達だった。

王との約束の謁見の日まで後3日。
その間に王宮内にいる仲間と内密に色々な事を想定して交渉時における外の配置も抜かりない。
事が起こった時を想定してフリードルへの連絡要員も3名確保した。

「ハビとレイはいつ戻る?」

「明日の夜には」

「そうか」

「中間報告がこれだ」

ゼロはシドから渡された報告書に目を通した。

ハビロードとブレインはグローバル男爵夫人と令嬢が数日間屋敷を離れる理由を男爵に悟られないように工作する為、秘密裏に行動していた。
最短で1日、長くなれば何日留守にしなければならないか分らない。
男爵を近づけさせない為にはそれなりの理由が必要だった。

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