パウリンの娘

パウリンの娘《第23章3》

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グルバルトの屋敷でゼロと別れたハビロードは支部へ戻る前に夫人を男爵家に送り届けるとある事を問うた。
男爵が好まない事や、注意を向けようとしない事柄を何か思いつかないかと尋ねてみたのだ。
それを調べて上手く行けば男爵を黙らせておける良い理由になると判断しての選択だった。
すると夫人はある事件の真相が知りたいと言い出した。
夫人の両親であるログウェイ子爵夫妻の事故死には当初疑念を抱く者が多くいたらしい。
当時、明確な証拠を掴めぬまま結局事故扱いとなってしまった事案らしい。
その事がずっと嫁いでからも気がかりで、夫との関係が落ち着いた頃を見計らい、ある日色々調べ直して貰いたいから再調査を依頼したいと夫に相談したら、凄い剣幕で怒りだしてしまったとの事だった。
何故自分の身内の不可思議な死の真相を知りたいが為に依頼する再調査に夫がこれ程まで忌み嫌うのか当時理解に苦しんだと言う。
無理を言って、また虐げられるのも怖くて結局何も言えなくなり現在に至っていると言うのだ。

ハビロードはこの日、支部への報告をシドに先行させる形で任せ、自分は男爵夫人を送り届け、話をした内容をゼロに報告すべくオードラルの屋敷に急いだ。
ゼロはその話を聞くとやはり何か裏があるのではないかと言い出した。
ブレインと共に出来るだけ迅速に情報を再収集し、報告するように指示された。
その中間報告を見てゼロは納得した。

文献によると当時子爵夫妻の事故に似た懸案は多く存在し、どれも決定的な証拠を欠き全て事故扱いとして真相は闇に葬られていた。
二人に再調査を頼み少し調べてみただけでも子爵夫妻がある者達から当時狙われていた事が直ぐに分かった。
当時の調査がどれだけ杜撰なものだったかが伺える。
我王が玉座に就いてから、未解決の事件は増える一方だったようだ。
意にそぐわないだけでの相次ぐ高級武官の首切り、それに加え残された武官の意識の低下。
どれだけ知識の薄いものが重用され続けているかが伺える。

当時サターンゴメスと言う窃盗集団が横行していた。
事故の痕跡の特徴から子爵夫妻を襲ったのはおそらく当時名を馳せたその窃盗集団だ。
だが、今ではすっかり影を潜めているらしい。
集団のボスは当時貴族の庶子だと実しやかに噂されていた。
そこで事件から数年内に貴族の庶子として生まれながら富を得たものを探ってみる事にした。
すると、不慮の事故で跡継ぎを失くした伯爵がある庶子を跡継ぎとし、現在その庶子が伯爵家を継いでいると言う事が判明した。
その伯爵の名はニール・フォン・バルシナ。
男爵が故意にしているしている黒い噂の絶えない貴族の一人だった。

時間は無い。
裏付けまで取るのは無理かもしれないが、とりあえずこの件で男爵の目から逃れられることは間違いないだろうとゼロは確信めいたものを持った。

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~ Comment ~

NoTitle 

早急に言明して物事の収束をを願いますよ~
ゼロくん(笑)
がんばって~~~!
そしてラブラブプリーズ(^m^)
FTのお話進める上では内容重視仕方ないですけど、
涼音さんの指が早く進みますように(><)
内容が頭にあってもラブラブじゃないと
なかなか進まないのよね…^^;
頑張ってください~^^/

HANON.H様 

ゼロに頑張って貰わないとね♪
とりあえず、ルシオンの淡い想い?が収束したら(この章で終わり)、次は離れ離れです^^;
今2案に向けて朝少し書きました(笑)
そうそう、この頭の中にあるものが何故こんなに進まないのか?(苦笑)
お互い頑張りましょうね♪
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