パウリンの娘

パウリンの娘《第6章3》

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ローレライ達は食後の紅茶を飲みながら話をしていた。

「サビエルってフリードルの元部下だったんだろ。って、事はあいつも一様騎士だったんだな。他にも似たような風貌の奴らが来てるけど、皆仲間かな!? 聞いてみようか」

ルシオンは気になって仕方がない。
他の者達も気になってはいるだろうが、敢て口にはしない。
フリードルがここに連れて来たと言うだけでも安心できる場所である事は分かっていたので今は余計な詮索をする必要もないと思っていた。

「仲間ですよ。フリードル様に挨拶してたじゃないですか」

「してたか? 睨んでなかったか!?」

「睨んでません・・・・」

ランドンはいつも思っていた。
23にもなって、それも爵位を持つお方の、この裏表の無い天真爛漫な性格は普通ありえない。
これから少なからず自分たちと関わって行くことになるであろう者達の事が気になるのは分かる。
それは自分も同じだ。
しかしその行動はとても真似出来ない。
やりたいとは思っわなかったが、少年のような主人が少し羨ましくもあった。

そこへフリードルと同じ黒い外套を身に纏った男が入ってきた。
その男は黒衣の男2人に声をかけると直ぐに一緒に出て行った。

「今の何!?」

「さぁ、何かしら?」

「何でしょうね!?」

皆が顔を見合わせる。

「聞いてみるか!?」

そう言うとルシオンが止める間もなくサビエルを呼んだ。

「お呼びでしょうか?」

「お前、今の分かる? エルと同じ外套着た奴が現れてお前と同じ黒衣の男引き連れて出て行っただろ?」

「はい。だいたい分ります」

「何かあったのか!?」

「私からはお答えできません。後程エル様にお聞きください」

「あいつに聞いたってどうせ勿体ぶって中々喋らないよ」

「では、尚更お教え出来ません」

「あいつに義理立てしてる?」

「そう言う問題ではございません。私はエル様の配下ですから」

「お前忠実だね。エルに何か恩義でもあるの?」

「恩義もございますが、何より尊敬しておりますので」

ルシオンはサビエルを見てあっそうと一言言うと

「何だかお前みたいな奴だね」

ランドンに言った。

「いえ、全然似ておりません。私はルシオン様に恩義は感じておりますが、尊敬は致しておりません。信頼はしておりますが・・・・」

「・・・・そ、アリガト」

「いえ」

ランドンはやはり真似できないと思った。

「サビエル、帰る! 護衛宜しく!」

「・・・・大人げない・・・・」

「何か!?」

「何でもございません」

ローレライは少し不機嫌そうな兄と、その姿に苦笑いするランドンの二人を見て微笑ましく思えクスッと小さく笑った。

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~ Comment ~

NoTitle 

ぷぷっ(*^m^*)
ランドンも言うね!いいわ!v-218
兄ちゃんは素直だね~。可愛いv-238

男の子いっぱいでいいわぁ…v-10
ん~~彼、が早く見たい~~(笑)

HANON.H様 

ランドンは年齢的にはお兄ちゃんより下なんだけどね~。
彼も色々あってこんなキャラになりました。(その内少し触れるかまだ検討中)
お兄ちゃんらしいでしょ♪ ホント書きやすいわ~^^

男の子、まだ脇は増えるんだけど(笑)
彼の本当の姿は少しだけ今夜UPします^^
これから徐々に明らかに!?(笑)

NoTitle 

騎士が仕えるというのは恩義だけではないですからね。
そういうところも騎士らしいということになんでしょうけどね。
仕えるということの意味合いを良く知っている人の発言ですね。

LandM様 

はい。一様この周囲に居る元騎士連中は忠実な騎士たちです。
ここに至った経緯を含めてそれは後に明かされていきますが・・・・。
まだまだこの辺り隠された部分が殆どですね(笑)

いつも有り難うございます^^
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