パウリンの娘

パウリンの娘《第30章7》

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アイスラントにやっと突き止めた現重臣等の所行の数々について話を詰めていた時だった。
 
「そう言えば忘れていた」

「どうした?」

「宰相より辞任申請があった」

「おいおい、この情勢下に宰相の辞任は不味いだろう」

「そうなんだが、宰相曰く『息子が玉座に就いた後まで親が口を出すのは不味い』のだそうだ」

確かに、我王と皇太后の関係図が市民の間には根付いている。
親子間でのその関係は印象が悪いかもしれない。
前王の頃は名宰相と賞賛し称えられ、我王の代では迷宰相との字名までまで付いてしまった新王アイスラントの父である宰相オードラル公爵。
言い分は最もだが、城にいる者は誰一人としてその様に思っては居ない筈だ。
実に出来たお人で、流石“この親にしてこの子あり”とシザーレは思っていた。

「惜しいな・・・・」

「そこで後任の宰相だが、私も何れはとは思っていたのだが、お前になって貰いたい」

「はぁ!?」

シザーレは我が耳を疑った。

何だって!? コイツ今何て言った!?
いやいやいや、有り得ないだろう。

「俺が宰相だと!? ナイナイ、絶対に有り得ない!!」

「どうしてだ?」

「だって俺は子爵家の出だぞ!? そんな前例何処にもないぞ」

「だからどうした」

「どうしたって・・・・有り得ないだろう普通」

「誰が決めた!?」

「いや・・・・誰も決めてはいない・・・・か?・・・・」

「父もお前の実力は認めている。お前の話をしたら良い選択だと言われた」

「お前ら親子絶対にオカシイ・・・・」

「どうしてそこまで拒む。私は言ったよな。バラサインの屋敷でお前たちと剣に掛けて誓った」

「そうだったな」

「お前たちには重臣になって貰い、手足となって働いて貰うとも約束した」

「勿論そのつもりではいる」

「だったら、受理してくれ」

シザーレは困惑していた。

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