パウリンの娘

パウリンの娘《第7章4》

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どうやら話がこちらに振られていたようで声をかけられた。
ローレライはゼロの事が気がかりで全く話が耳に入っていなかった。

「えっ!? 何!?」

シドが話しかけてきた。

「だからその恰好もぅ止めた方が良いぞ」

ハッとして、突然不意をつかれた話に呆気に取られた。

「どう言う事でしょうか?」

「今の話聞いてなかったのか!?」

「すみません・・・・」

「恰好だけ変えてもレライの場合全然男っぽくならないから無駄だって話。返って危ない事になりそうだから、いっそ女としてその恰好のまま短剣でも腰に差して歩いてた方が威嚇になるだろうって」

兄が説明してくれた。

「そうなのですか? 私は何も分からないので、そう言う事はお任せします」

「おう。任せて」

と言うと、シドは隣にいたゼロの肩をポンと叩く。

「俺たちは色々仕事があるし、今回一番暇そうだからゼロ頼むよ」

「何、勝手な事を言っている」

ローレライは慌てふためいた。

「だって暇だろ!? ゼロは誰の護衛もやってないし。短剣の腕前も誰より上だしエルも忙しくなるから護衛も変わってやって。少しは教えてあげないと見せかけだけと言うのは話にならない。何かあって抜いた瞬間に構えもままならなきゃ手に持った時点で使えないってバレてやっぱり不味いだろ?」

確かにそうだが、何故私がこんな女の護衛?
剣を教えなければならないのか?

ゼロの普段からの無表情の顔が更に憮然となる。

「頭の良い馬ほど、主人に忠実だよな。主人に何かあったら馬も凄~く悲しむだろうなぁ」

「・・・・・・・」

「息子を奪われ落ち込んでる所に主人にまで何かあっては何だっけ? あのジュリアスとか言う馬も体調を崩したりするかもなぁ。優しそうな馬だったし・・・・」

ジュリアスの事を出されれば辛い。
こいつ分かって話してるなと思ったがゼロはその事は口にはしなかった。

「・・・・もぅ良い。分かった」

ゼロはため息交じりにローレライの護衛と短剣指導を受け入れた。

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~ Comment ~

NoTitle 

そうそう!周りがお膳立てしてやらないとね~v-238
でも本当、大変そう…(笑)

HANON.H様 

本当に手がやけるったら、ねぇ(苦笑)
まぁ、ここまでお膳立てしてやったら、後は何とかやってくれるでしょう♪
頑張れ~! って誰が!?(笑)

NoTitle 

雰囲気の問題がありますけどね。
男装の場合は。
拘りがなければ、男装が出来ると思いますけど。。。
まあ、彼女の場合はそれが出来きれないと思いますしね。

LandM様 

そうなんですよね。
ローレライの場合元々旅路用に用意した間に合わせ状態だった上に、隠し事なども出来ない。
行動が全く板についていないとなればね^^;
早く戻してあげられて良かったです(笑)

いつも、有り難うございます。
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