パウリンの娘

パウリンの娘《第33章8 -終章- 》(※R-15)

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余裕のない様子のローレライに少しやり過ぎたかと反省をし、苦笑いを浮かべると、背中で震える手を取りギュッと握りしめ徐に自分の胸へ押し当てた。

「えっ!?」

何が起こったのか分らず、びっくりして目をパチクリさせている。
酷く波打つ胸の音が余程意外だったらしい。

「・・・・うそ」

「何だ。その嘘と言うのは」

アイスラントは苦笑いを浮かべる。

「だって・・・・、私ばかり、ズルいって思っていたもの」

蚊の鳴くような声で告げられれば一掃どうしてくれようかと言う思いに駆られる。

「おまえを前にして冷静でいられ筈がない」

本当に全然余裕など有はしない。
初めての感情に自分も翻弄され、今までもどれ程余裕を無くして来た事か。
己の欲望をこのまま貪るように押し付ければ、きっと嫌われてしまうのではないかと今ですら怯えている。
だから、慎重に、慎重に運んでいると言うのに、触れると途端に理性を狂わされそうになる。
我ながらかなり情けないと思う。

高鳴る想いは一緒なのだと言う事に気付き、ローレライは少し安心しているようだった。恥ずかしいと言う思いで溢れ返っていた筈のローレライが、それを押し込めて言葉をくれた時、今まで自分をセーブしていた心の枷が何処かで外れる音がした。

「嬉しい・・・・」

更に荒々しく貪るような口づけを再開し、唇を奪いながらその胸元にそっと手を差し入れた。
顎から首筋に舌を這わせ胸を揉み拉きたい想いを必死で押し込め、ゆるりと乳首の上を中指の腹で擦れば見ているだけではもぅ限界で、ついにその上に舌を這わせた。

「あぅっ!」

可愛い声が発せられた瞬間、何とか自力で抑え込んでいた筈の自分のモノが主張しようともがき出し、もぅ押さえ切れなくなった。

内腿に当たるそれに気付いたのか、それまで戸惑いながらも愛撫に身を預けてくれていたローレライは次に触れた瞬間ビクンと身を固くした。
不味いと思うがもぅそれは後の祭りで、抱き寄せていた腕を少しだけ緩めると、アイスラントは苦笑いを浮かべた。

「すまん。本当に余裕が無いな・・・・。ゆっくり行こう」

言葉を口にする事で急ぎ過ぎた自身へも反省を促す。
これから先は更なる理性との戦いとる。何があっても最初からローレライを怖がらせる訳にはいかないのだ。
今までの事を思えばこれ位の事は乗り越えられるはずだと、自分へ言い聞かせたがそれが何処まで保てるかは分らない。

ローレライは真っ赤になりながら、その胸に顔を埋めたまま小さくコクリと頷いた。


窓辺を照らしていた陽射しが徐々に色づき赤みを帯び始めた頃、重なっていた二つの影が幻想的な揺らぎを映し出す。

手を伸ばし、汗に濡れた愛しい者の背中に互いにしがみ付くと、二人は幸福に酔いしれた。

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