パウリンの娘

パウリンの娘《第33章11 -終章-》(完)

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ローレライを腕に抱きスタスタと足早に祭壇の前へと歩いて行くと、その前で降ろした。

「ここで今一度、私と誓い合わないか」

「えっ!?」

唐突告げられ一体何かと思った。

「あの日、お前は私の愛を疑ったまま言葉を述べていたのだろう!?」

「そっ、それは・・・・」

それを言われてしまえば何も言えない・・・・。

「私も、ただ、お前が来てくれる事しか考えていなかった」

「そうなの!?」

「勿論幸せにしたいとは思っていたし、あの言葉に偽りはないが、一番はそうでは無かった。だからお前があの場で偽りの言葉しか口に出来なかったのであれば、今真実の言葉を口にして欲しい。私は神の前でお前に偽りの言葉を誓わせたまま、これからも共に過ごしたくはない。いつか二人の間に子が授かり、私たちの事を聞かれた時、共に神の前で真実の愛を誓い合い愛し合ってお前を授かったと伝えてやりたい」

「・・・・ゼロ・・・・」

思わず昨夜を思いだしフッと笑うと何だと問われた。

「無意識だと、まだゼロだな。夕べもずっとそう呼んでいた」

隠しておくつもりが、やはりそう呼ばれる事が嬉しくて、つい言葉を口にしてしまった。
ローレライは真っ赤になって、その胸を叩きまくった。
おそらくこれはローレライの癖だなと分かると自然と笑みが零れる。
今まで見せなかった一面を、心を通わせた事で見せて貰えることがこの上なく嬉しかった。

「すまん」

笑いながら応えられても全く説得力が無い。

「二人の時は別にゼロでも良いぞ。もぅ誰も私の事をゼロとは呼ばないからな。お前だけの愛称だ」

「私だけのゼロード・・・・、ゼロなのね」

「そうだな」

祭壇の前で共に手を取り合い、互い向き合った。

「私、アイスラント・ゼロード・フォン・オードラルはローレライを妻とし、順境にあっても逆境にあっても、病める時も健やか成る時も共に助け、敬い愛と忠誠を尽くす事を誓います」

「私、ローレライ・オーロラ・アシュドはアイスラントを夫とし、順境にあっても逆境にあっても、病める時も健やか成る時も共に助け、敬い愛と忠誠を尽くす事を誓います」

「永遠にお前だけを愛している」

「私もアイスラント、貴方だけを永遠に愛し続けます」

互いに吸い寄せられるように唇を合わせた二人は、長い長い口づけを交わした。

パウリンに翻弄された二人の愛は今、真実の扉を開き共にこれからを歩む。
この命尽きるとも、永久に変わる事無く――――。


【END】



これにて『パウリンの娘』本編を完結とさせて頂きます。
サイト立ち上げから約10か月、書き上げた時は感無量と脱力感がありました。
常々どのように思われているのか? 楽しみにして頂けているのか?ドキドキしながらの長い連載でしたが、コメントや拍手、各登録サイトへのクリックして頂くことで、ホントに凄く励みになっていました。
ここまで長く折れずに書き上げられましたのも、読んで頂ける皆様方のお蔭だと思っております。
本当に有り難うございました

サイトの最初に「ホッと出来る作品作りを目指してます」と書いてますが、ホッコリして頂けたでしょうか?
それがちょっぴり心配であります

「パウリンの娘」本編はこれにて終了ですが、この後明日より番外編としてローレライの兄ルシオンと宰相シザーレの妹サンドラのその後のお話の「幸福の行方」が16P程始まります(ラスト数話にはゼロとローレライも出て来ます)。その後お知らせ記事でお話しした完全新作のこちらも王道恋愛FTを開始させて頂きます。

「パウリンの娘」は今年のXmas前後にもう1本本編の主人公達の、その後の話の番外編の用意があります。(案としては他にも幾つかありますがそれは書くかまだ未定です)
それはどうしてもその時期に書き下ろしたい理由があるからなので、そちらも宜しければお楽しみにして待って頂ければ幸いです。

長い間、「パウリンの娘」本編にお付き合い頂き有り難うございましたm(__)m
今後ともお付き合い頂ければ幸いです。

皆様に感謝をこめて。


風波 涼音

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~ Comment ~

おはようございます~^^ 

朝イチで来ちゃいました~^^
完結おめでとうございます~~~~v-315
まだ番外編はあるとの事ですが…

やっぱりハピエンはいいですよね^^
ゼロくんの我慢には脱帽ですが(笑)
幸せになれてよかったよかった…(T-T)

10ヶ月も連載ってすごいですね…
毎日のうpって大変です。
色々ご苦労もあったと思います。
感無量に脱力感…わかります!(T^T)
でもまた次が湧いてくると思います^^

これからも頑張って書いてくださいね^^
ジレジレに悶え(笑)
ありがとうございました~m(__)m

はのん様 

有り難うございます^^
やっぱり書くからにはハピエンでないと楽しくないから、止めませんよこれからも♪
ホント二人を予定道理幸せにさせられて良かったです^^
ゼロのような人一度描いてみたかったので描けて良かったです。(本人には可愛そうでしたが^^;) 

しかし、振り返ってみれば10か月、まさかここまで長くなるとは思いませんでした^^;

はい。これからも頑張ります^^
こちらこそいつも有り難うございます。
今後とも宜しくお願いします^^

NoTitle 

結局最後まで読んでしまった(^^)

面白かったです~!!

ただひとつ心残りがあるとすれば、

ブレイドとかいう小賢しい糞ガキをぶん殴ってやれなかったことだけですね。

全てが落ち着くところに落ち着いて、満足な読書体験をすることができました。

面白かったです。

次の作品はまたこんど取り掛かりますね~(^^)/

もしコメ返いただけるなら、まとめレスにしていただいて結構であります。

ポール・ブリッツ様 

一気に長くラストまで読んで頂き、有り難うございました^^
最後で全てが決まる所もあるので、面白かったと言って頂けて良かったです^^

ははっ、ブレイドね。
昔っから小賢しい所あったから、ホント王になってなかったらぶん殴ってたでしょうね^^;

この後お兄様の番外編があって、その後が今書いてる新連載になります。
新作は恋愛重視の複雑な話ですのでR度もこちらよりかなりUPしてます。(中々私にはハードル高かった^^;無謀すぎたとちょっと後悔しました)

また、パウリンは12月10日前後から後日談的な番外編をUPするので、そちらもお楽しみ頂ければと思います^^

沢山のコメント、本当に有り難うございました^^
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