「パウリンの娘」
パウリンの娘 《番外編》

2013年Xmas特別企画/幸福の在処1~パウリンの娘番外編~ R-15

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サザーランド国の国王夫妻が結婚式を挙げたのは今から1年半程前。
最初は色々な誤解があり、互いの本心を語れぬまま結婚してからも直ぐには心を通わせられなかった二人だが、今は違う。
全ての誤解が解け、心を通わせるようになってからは毎夜密月のような日々が今も続いていた。

「あっ‥‥ゼロッ、もぅ私・・・・はぅっ!」

「我慢するな、全て吐き出せ」

「あっ、やっ、だめなのっ、あっ、あぁ―――っ」

律動が早くなり、ローレライは抑えきれずに達してしまった。
同時にアイスラントもその最奥に溢れるほどの欲望の飛沫を吐き出した。
達した後はいつも恥ずかしいのか、アイスラントの胸に顔を埋めて顔を上げてくれない。

何時まで経ってもこの営みに馴れる事無い初々しいローレライの仕草に一掃愛おしさが募る。
絶対に離れる事等出来はしないと互いに思っていた。この時までは。

日々愛を告げ、身体を重ね合っているのに、この仲睦まじい国王夫妻にはまだ子が無い。
その事について王妃にはやはり多産系の王侯貴族から妃を選ぶべきだったのだとぼやく老齢の重鎮や、ならば側妃をと言い出し強く押す声もあったが、王妃を溺愛している王には全く持って戯言としか聞こえて来なかった。

「何の問題も無い。侍医は共に問題は無いと言っている。何れ子は授かるだろう。王妃もまだ若い。今からそのような心配は要らぬ」

「ですが、通常婚姻から2年で子が授からない場合、歴代の王は側妃を娶っております。ここは通例に倣い、やはり子沢山の領家から選定し、側妃を迎えられる方に趣を変えた方が宜しいかと」

「クドイ!! 私は側妃は娶らん!! もし、子が出来ぬとも縁者から養子を迎える。何の問題も無い。もぅこの話は終わりだ!!」

王は激怒し重鎮を睨みつけると会議室を出て行った。
そして、向かった先は勿論夫婦の私室だ。

「まぁ、アイスラント早かったのね。今みんなでお茶をする所なの。今日はシフォンケーキを焼いたのよ。良かったら一緒に食べましょう」

自分に向けられたキラキラと輝く笑顔が眩しい。
愛おしくてたまらない。

「・・・・レライ・・・・」

その胸に引き寄せ抱え込む。

「キャッ」

びっくりして、少し慌てたようだが、しっかりと抱き寄せれば背中に腕をまわしてくれる。

「・・・・どうしたの? 何かまた重鎮の皆様に嫌な事言われたの!?」

「・・・・大した事はない。お前がこうして居てくれればもう何ともない。落ち着いた」

「そう!?」

「そう」

アイスラントは軽い口づけの後、ローレライと侍女等と共に午後のティータイムを楽しんだ。

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