ずっと心に決めていた

ずっと心に決めていた《59.選 択3》

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涙が止まる頃合いを見計い、ヨハンナさんがカモミールティーを用意してくれた。
ハーブティーは私も好きで以前から色々飲んでいたから香りで直ぐその事に気付いた。
カモミールティーにはリラックス効果があり眠れない時や心を落ちつけたい時に多く使われている。
アレクと会えなくなってから、実は一時期不眠に悩まされた事があったのだが、不思議とヨハンナさんがいれてくれたカモミールティーがきっかけとなり、いつの間にか普通に眠れるようになっていった。
その事で更に興味を抱いたので少し調べてみると偶然にも花言葉は私を勇気づけるような言葉で「逆境に負けない」だった。
もしかしたらヨハンナさんはこのことも知っていて私に勧めてくれたのだろうか?
そう思うと何もかもが有難くて仕方ない。
先程も私のせいで心を煩わせてしまったリレントさんに助言をしてくれていた。

「私のお育てした旦那様はそのように了見の狭い人間ではありませんよ」

等と言い、安心させるように言葉をかけていた。
それでもリレントさんはチラリッと私を見つめると、少し困った様な表情だったけれど……。

「本来の旦那様ならば何も心配などしないのですが、今の旦那様は事マリエッタ様が関わって来ると、それはもう今までの旦那様からは想像出来ない程の……」

最後の方は少し言葉を濁してはいたが、その言い様に私は少しだけ心苦しくなった。
アレクとリレントさんがどの様な会話をしたかについては定かでは無いけれど、何となくリレントさんの言わんとしている事が私には理解出来たから……。
何だかリレントさんに申し訳が無かった。

「ごめんなさい……。私のせいで……」

「いっ、いえ。マリエッタ様に謝って頂こうと思って告げた訳では……。こちらこそ申し訳ございませんでした。先程の言葉は愚問でした」

何だか少し気まずい……。
何か話の流れを変えらる話題はないかと思い、今まで告げられた言葉の中にヒントを探っているとフッとある事に気付いた。

「あの……、先程ヨハンナさんは『うちのサンデスじゃ』って仰いましたけど息子さんが居らっしゃるのですか?」

ヨハンナさんの娘さんとアレクの誕生が一月違いと言う話は先日聞いてはいたが、息子さんが居る等と言う話は聞いた事が無かった。

「あっ、はい。嫁ぎました娘の他に、もう一人マリエッタ様と同い年の息子がおります」

「今はどちらに?私何も知らなかったものですから……。寂しい想いをさせているのではありませんか?」

「いえ、サンデスは今旦那様の所に……」

「えっ?」

「実は今旦那様に付いているのはヨハンナ殿の御子息のサンデスと言う者なのです」

「ええ!?」

これにはびっくりだった……。

リレントさんは何れ屋敷へ戻らなくてはならないと言っていたから、その事もあって自分の代わりとなり得る人材を育てているのだろうか?
いつもアレクに寄り添い忠実なリレントさん。けれど何処か仏頂面な彼がヨハンナさんに相談事と言いながら、おそらくは私の困惑する姿を見て、手を差し伸べてくれたに違いない事は事実だろう。
それに気付いてヨハンナさんも口を揃えてくれているのだとしたら……。
私は今こんなにも恵まれた環境の中でアレクを待つことが許されているのだ。
それはとても幸せな事だと思う。

「色々……、有難うございますリレントさん。この手紙、処分して頂けますか」

「宜しいのですか?」

「構いません。何があっても私はここを離れないと決めましたから。アレクが居なくても、ここには私を理解して下さる人たちがこんなにも居ますもの」

もう迷わない!
父が認めてくれないのならばマニエールの家とは決別しようと心に決めた。
するととても不思議なのだが急に何かが吹っ切れて、晴れ晴れしい気持ちになった。

「そうでございますか。それは宜しゅうございました」

父からの手紙を受け取るとリレントさんは深々と頭を下げた。

その後、ここまで話したのならば今日分かった事は洗い浚い喋っておしまいなさいとヨハンナさんに詰め寄られ、結局リレントさんは事の詳細を話せる部分だけと告げながらも、色々掻い摘んで話をしてくれた。

「旦那様はマリエッタ様にお会いできることを、とても楽しみにしているようでございました」

「私も早くお会いしたいわ」

リレントさんの言葉に、私はほんのりと嬉しそうに頬を染めると、久し振りに心が何処か満たされた気分になっていた。

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~ Comment ~

NoTitle 

更新、お疲れ様です。

リレントさん、ヨハンナさん、アレクだけじゃなくて数多くの助けてくれる人達がいるからこそマリーはアレクと結ばれて今こういう決断ができるんですよね、彼女達の想いを無駄にしないためにもきっちりと自分自身でアレクとの道を選べるようになってほしいものです。

マリーも決心してくれた模様、こういう場合、ヒーローとヒロインが両想いを確認した後、結ばれる決意をしたら大抵の恋愛ものの障害は乗り越えられるはずのもの(中にはうまく立ち回らないと二人揃って両思いなのに悲劇の結果というハードなものもありますが)なので彼女が決意してくれたことは大きな進行となるでしょう。
実家と縁を切ることが唯一気がかりなのは応援してくれてるお母さんですが、お母さんも自分が邪魔になるならいっそ絶縁してアレクと幸せになってくれることを願っていると思いますから、マリーもそれを信じてほしいですね。

次回からいよいよ誕生祭、わからずやの父と売国奴は当然、なにかするでしょうが、成長することを決めたマリーがどういう方向で彼らと向き合うか、そしてアレクはそういうときどんな方法で守ってくれるのか。どちらにしても二人の為にも、そしてアレク達の理想の為にも二人ができることをしていってもらいたいものです。

yama様 

今日は。
別邸にはアレクが最も信頼している身近な者しかいないので、皆理解があります。
本邸に行くとこうはいかないかもしれませんが、下の者は上の者に倣う傾向があるので徐々に受け入れられるようになると思います。
そうですね。マリーは自らの道を己で決めたので、余程の事が無ければ崩れる事はもうないと思います。
障害を乗り越えられずの悲劇ものありますね。彼らは何とか頑張ってくれると信じたいですね。
マリエッタのお母さまは、性格から言って父がどういう手段に出ようと変わらない人だと思います(笑)

いよいよ誕生祭がやって来ますね。
これは色々な事が結構待っていそうな予感ですよね。
最初は事件性はありませんが、色々予定外の事が起こるかなぁ。
とにかく二人には頑張ってね♪としか今は言えない作者です(笑)

いつもコメント有り難うございます。

NoTitle 

ふうむ。やはり長期ストーリーの見どころである理解者がいるのが私の作品と違いますね。ずっと読んでいるから味が結構出てきますね。理解者はとても大切なヒトですからねえ。

LandM様 

今日は。
言われてみれば、そうですね。
全然自分では意識していませんでしたが、ウチの作品は必ず理解者がいますね(笑)
やはり成長キャラには無意識にくっついて来るみたいな?
LandMさんの所のように強くないからでしょうかね。
良い意味に出味が出ていると良いですが、こういうのって中々自分では分からないものですからね。

いつもコメント有り難うございます。

NoTitle 

こんにちは。
マリー、吹っ切れましたね。
アレクはもちろん、ヨハンナさんやリレントさんという
心の支えがいて良かったです。
でもヨハンナさんがお育てしたから今のアレクがいて、
今のアレクだからこそリレントさんにマリーを託したんでしょうね。

こうして人の心が伝わっていくんだなあと思いました。

Sha-La様 

今日は。

そうですね。人のつながりは大切にしたいと思っています。
別邸には本当にアレクの信頼できる人間しか入れていないので、今の環境はマリーにとってもベストです。
ここから出るとまた少し状況は違ってくるかもしれませんが、上の者が認めていれば何れ下の者は付いて来るだろうし……。

いつもコメント有り難うございます。
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