パウリンの娘

パウリンの娘《第12章2》

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公爵はライサンドを領地からの追放と罷免を陛下に進言した上で、刑については王に一任すると告げた。
領地の者はそれで納得する者も多かったが、ランドンとニックは不服そうだった。

「あいつは王を丸め込むのではないか!?」

「どのような手を使って!?」

今ライサンドは地下牢にいる。
公爵は既に王へ息子の罪を書き記し罷免を申し出る書状を託け届けさせている筈だ。
王の返答を待って領地から正式に追放する事を決めていた。

「分らんが何かあるとすればキールの者か!?」

ゼロがそう言った。

「もしかして公爵が書状を託したのはキールの者では無いのか!? 仔馬の輸送もキールの者が携わっているとしたら!?」

フリードルがそう告げるとミゲルが慌てて厩舎に走りシドは地下牢に、自らは公爵に書状を渡した者を確認に行った。
厩舎には既に仔馬の姿は無かった。

「やられました・・・・」

ミゲルが悔しそうに呟いた。

「書状を託したのはやはりキールの者だそうです」

フリードルも戻って来るなりそう告げた。

「誰か分かるか!?」

「裏で手を引いているとすれば恐らくソイドと言う者だと思います。イシュラルの厩屋を襲ったのはソイドとその周囲に居る者達ですから」

キールの事はこの中で誰よりニックが一番頼りになる。

「その者の事は良く知っているのか!?」

「私が抜けた後に入った者ですから面識は数度。厩舎に出入りしている時に何度か会いました」

「キールがライサンドの私兵集団に成り下がったと言う事は!?」

「それは無いと思います。ゴードン殿を慕っていた者達も多くおりましたから。団長が変わって抜けた者もおりますが公のお人柄を慕って残っている者もおりますからその者達がライサンド側に就くとは思えません」

「キールの中にお前が信頼できると思える者を教えてくれるか」

ゼロは1枚の紙をニックに差し出すとそう告げた。

「はい」

フリードルが公に書状の件を確認に行った時に、現キールのルンバーのリストも貰って来てくれていた。
ニックはリストを確認し用紙に印を付けて行く。
チェックが終わるとそれを再びゼロに手渡した。

「2人だけか」

「はい・・・・。私が居た頃とはかなり人が変わっている様で、首になったのか自ら辞めたのか分りませんが」

「フリードル! この2名と至急連絡を取り、ソイドの行方を追え!! 公爵には私から話は付けておく」

「はい。承知致しました」

そう告げるとフリードルはその場にいたミゲルを連れて邸を後にし、ゼロはランドン、ニックを伴い地下牢に向かった。


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NoTitle 

は・や・く・二人の続きが見たい~~~(笑)
ワタクシせっかちですから!(断言 笑)

はのん様 

ふっふっふっ♪
二人の続きはねぇ、とりあえず地下室の件の後に少し出てきます。
そこから先はかなり急展開で、色々出てきて少し大変です^^;
お蔭で今筆遅くなってるし・・・・。
ややこしい所ぶっとばして早く二人の場面が書きたい!!(笑)

NoTitle 

そろそろ政治情勢が変わるころあいですかね。。。
国敗れて山河ありではないですが、国のトップがいなくなっても民はいますからね。主人公たちとどう絡んできますかね。

LandM様 

鋭い!!
これがきっかけみたいなもので、色々と動き始めます。
まだまだ先は長いですが序章に向かってる感じです。
そうそう、国はトップがいなくても周りが動かしてくれますものね。
酷い王は居ない方がましですが、いないと国として成り立ちませんものね^^;
彼らの道は険しいですが、頑張って貰いましょう(笑)

いつも有り難うございます。
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