離婚しましょう? 旦那様ッ

離婚しましょう? 旦那様ッ 番外編 ~不遇なる父(中編)~

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娘には、彼の憧れのスタンベルク・ローゼリアン伯爵と言う人物が、如何言う者であるかと言う事を、私はあらためて苦痛を覚えながらも切々と話した。
亡き友の忘れ形見たる者を、このように愚弄にも似た言葉で語らねばならぬ事を、悪く思いながらも、娘の幸せを思えば、そこは何としても譲れないものだったから――。

「だからだなぁ、彼は騎士としては優秀で今後出世も望める有望なる者だが、如何せん女にはだらしがなくて……」

「あら、でもお父様が仰いましたのよ。独身の男性が恋人を持つのは世の常だと」

「いや、だから、それはだなぁ……」

「それにご婦人の恋人がいらっしゃると知り、衝撃を受けておりました私を慰めて下さったのもお父様ですわ。ご婦人相手ならば結婚には至らないからと……」

「それは、悲嘆し、涙に濡れているお前を見るのが忍びなくて、思わずッ」

「私、お父様には本当に感謝しておりますの。世情に無知だった私に色々と教えて下さった事」

「違うのだ、それはっ! ……」

感謝して欲しくは無いと思った……。

「いいえ、お父様。それまでの私は、本当に何も知らない子供でしたわ。己を悲観し、自らの殻の中にずっと閉じこもってばかりいて……。けれど、お父様のお言葉で、自らに足りなかったものに、私は気付く事が出来ましたの」

「足りなかった……もの?」

何故だか娘が……、今まで見た事が無い表情を覗かせた。
一体何が娘の中で起こっているのか?

「あれから私考えを改めて、淑女の心得に関する著書も多く読ませて頂く事にしましたの。結婚するのだから、そろそろそう言う著書を読むのも良い頃合だとヘレンにも勧められて……」

「淑女の心得に関する……著書?」

何だ? それは……。それには一体どのような事が書かれてあるのか?

「はい。それには私の知らなかった事ばかりが書かれてあり、本当に良い勉強になりました」

「それは良かったが……」

「私、知りませんでしたわ。殿方って性機能の保持と健康な精子を造り出す為に定期的に精子を排出する必要があるのですってね?」

「……えっ?! ……おまっ……、お前、いっ、今なんと?!」

想像すらしていなかった、純真で無垢な筈の……娘の突然なる発言に、私は戸惑いを隠しきれなかった。

「また加齢に伴い男性の機能的なものも変わって来るのですってね? ですけれど年齢的に見てスタンベルク様はまだまだお元気な盛り。ですから、これからは今お付き合いなさっていると言うご婦人方になり代わり、妻となる私が誠心誠意をこめましてスタンベルク様に協力させて頂くつもりでおりますわ。ですからお父様がご心配なさることは何もございませんわ」

「うわぁ――ッ!! おまっ……、お前の口からその様な話は聞きたくないッ!」

いっ、今……、娘は何と言った?!
まさか、私の可憐で可愛いシルビアの口から、その様な……、熟年の女が軽く語るような下賤な言葉が紡ぎ出されるとは、夢にも思っていなかったので、私は酷く狼狽えた。

「そうですか? えっと、では……他の記述で……。あっ、殿方が妻以外の女性に走られるのは、妻の責任と言うのもありました。それは妻の奉仕に満足していないからで……満足できていれば浮気に走られる殿方は激減するのですって。ですから私、スタンベルク様に日々満足して頂けるように……ご奉仕させて頂きますわ!」

かすかに羞恥で頬を染め……、言っている言葉の意味が本当に分かっているのかいないのか?

だが、そんな事より何よりも、私は娘が放った言葉に、かなりの動揺を隠せないッ。

娘が……、ごっ、ごっご、ご奉……。

私の可愛いあの純真で無垢な筈のシルビアが、あのような者に対して、そのようなあからさまな言葉を口にするとは……。
ああ、気のせいか、何だか目眩が……。

「キャーッ!! お父様?!」

娘の声をかすかに耳にしながら、私はブラックアウトした。

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