離婚しましょう? 旦那様ッ

離婚しましょう? 旦那様ッ 本編《シルビア視点》7 (R-15)

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旦那様から触れられる全てがこれ程心地よいと思えるのは初めての事だった。
今までは旦那様が義務感からとは言え、私を求めて下さると言うだけでも満足しなければと思い込もうとし、その上で嬉しくも感じていたが何処か寂しさを覚えていたのも事実だった。抱かれながら、最初はとても何も考える余裕も無かったけれど、最近では時折今まで旦那様が関係を持たれて来た方々との事に想いを馳せて、苦しく思いながらも今だけは幸せに酔いしれたいと思い込もうとしていたのも事実だった。旦那様はいつも優しかったし……。
けれど共に傍で休む事も無く、何処か不安に感じているのも事実だった。

(もしかしたら来週は来て下さらないかもしれない……)

いつも、そう言う不安を感じていた。
けれど旦那様が私の為に、今までの全ての方との関係を一切絶って、今日は私に触れようとして下さっているのだと言う事を知る事が出来たからだろうか。
頬に触れる手も首筋から鎖骨へと優しく食むように這わせられて行く唇も、全ての触れられる場所に今まで感じる事の出来なかった火が灯されて行く感じがした。

今日からは、旦那様の事を愛しているのだと……躊躇することなく口にする事が許されるのだと思うと、その事だけで胸がいっぱいになり、苦しく感じる程だった。

だから普段ならば考えられないこのような場所で、それも日がまだ高く昇っているこの時間に、旦那様を抵抗なく受け入れられると思った。
互いの気持ちが通じていると感じられるだけで、こんなにも自分が開放的になれるなんて……。

「ぁんっ……」

緩められたドレスの隙間から膨らみの少ない胸元に手を差し入れられ摘ままれれば、自分でも想像していなかった程の甘い声が口から漏れた。

触れられる事がこんなに気持ちいいだなんて……。

もっともっと触れてほしいと思いながらも、風にゆるやかにたなびくレースのカーテンの隙間から、誰かにのぞかれそうな気がして全ての肌をここで曝すのが戸惑われる。
肩口にかかる袖を引き摺り降ろされそうになり思わず旦那様の手を掴んだ。

「なんだ? 駄目なのか?!」

「そんなっ、明るいですのに、あからさまにされるのは……はっ、恥ずかしいですっっ」

「すぐに馴れると思うが……」

そう言いながらも、潤んだ瞳で見つめていれば、結局は露わになりかけた肩口を元に戻してくれた。そして今度は肩口を戻した事で少し余裕の生まれた前口を手繰り寄せ、少し広げて服の隙間から見え隠れする乳房を器用に口へと含んだ。

「ぁん、だめっ……くすぐったいですぅ……」

「やはりここではやり辛いな……。もどかしい……、全部脱がせたら、やっぱり駄目なのか?」

「ダメですぅ。旦那様以外、ダメなのぉッ、ぁっ……、みっ見られてしまったら……、困ります……ぁぁんっ」

「家の者は、声も掛けずに入って来るような無粋な真似はしないと思うぞ?」

「窓から……誰かに覗かれたら……」

「庭師は今日は休みだ。他に見ているとすれば野鳥位だ」

「それでもッ、あっ……ダメなのぉ……ダメですッ、恥ずかしいですっ」

「仕方ないな……、見えなければ良いんだな?……」

もどかしげに旦那様がそう呟くと、私は小さく頷いた。



「ああっ……」

熱を持ち始めた肌は、少し触れられるだけで大きく反応してしまう。

うなじを掻き上げられ、そっと唇を寄せられると、再び背にぞくぞくとする感覚を呼び起こされる。

「ぁん……旦那様ッ」

甘い声で囁けば、突如首筋を強く吸われ、今日も旦那様がその場所に印を残された事に気付いた。
如何言う訳か旦那様はいつも私の首筋に印を残したがる。けれど私は見える部分に痕を残される事を良しとしない。

「旦那様、また今日も痕をお付けになられたのですか?」

「ああ、今日も上出来だ」

その言葉が意味するものは一体何なのか?

「旦那様は如何して何時も首筋に痕をお残しになるのですか?」

「お前が私のモノだと言う所有印だ。こんな事は未だかつてお前にしかした事は無いし、今までしたいと思った事も無かった」

「私に……しか?」

あっ……。
よくよく考えてみれば、今まで旦那様とお付き合いのあった方たちは皆、夫を持つ身の方たちばかりだ。
残る印など付けられる筈も無い。

「お前はいつも嫌がるが、この場所なら髪を降ろしていれば隠れる……。良いだろ?」

今まで印をつけられて、その事が周囲に知られる事をとても恥ずかしく思っていたけれど、旦那様から与えられる所有の印が私にだけに与えられるものだと分かった途端、現金なもので、それが突如喜ばしいものへと変わって行くのが自分でも分かる。

「は……い……」

嬉しい……。素直にそう思った。

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~ Comment ~

NoTitle 

ほほう。跡を残すというのも重要な愛情表現ですなあ。
まあ、どちらかというとSMの方に近いものになるような気がしますが。
跡がついて、嬉しいと感じると、Mの気質があるお嬢様ですねえ。。。(ーー;)

LandM 様 

こんにちは。

こちらにも有り難うございます。

えっ?シルビアってM気質あるんだぁ~(笑)
ただ、自分だけに与えられる所有印ならつけてほしいと思っているだけなんだけど、それで言うとうちのキャラ達、今の所つける事を嫌うキャラは(表向きに見られなければOK)全員Mの気質があるのかもしれない(爆)

いつもコメント有り難うございます♪
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