信じても良いですか?旦那様ッ

離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第3話

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今日は我がシュヴァル国の祝祭の日。
第一王子であるフリップ殿下が本日10歳の誕生を迎えられる。
病気がちでお小さい頃はかなり周囲も心配されていたが、7歳から剣術の稽古に通われるようになってからは寝込む事も少なくなり、近頃はかなり利発になっておいでだ。
日頃の護衛に加え、本日は10時より騎馬隊を先頭に王都中心部を四頭立ての馬車に乗りパレードが行われる。
警務騎士団と連携して殿下とそれに参加される者達の安全を守る事が我が護衛騎士団の務めだ。

「第2、第3連隊は引き続き副団長と共に城内に残る要人の護衛、第4~第6連隊は警務騎士団と連携して警務騎士団団長の指示に従ってくれ。第1連隊は私と共に陛下、妃殿下、王太子殿下各々の護衛の任に就く、以上!」

「「「はっ!!」」」

各々が部署につき、任務が開始され、私もこの日は王太子殿下の護衛へ就いた。

皆の緊張の中、パレードは途中で祝い酒を飲みすぎて、車道に飛び出す輩もいたが、それ以外は平和なもので、つつがなく終わったと言っても良いだろう。

正午からは王族とその親しい関係者や親族を集めて身内だけのガーデンパーティ。
ここで昨夜からの夜勤者には宿舎で一旦仮眠を取って貰い、夜に備えて貰う。
夜には近隣の友好国の王族や国中の貴族が集まる祝いの夜会が行われる。
我が家にも案内状が届いたが、私は任務に就く為、通常は私の名代として妻が立つのが通例だが、私は大事を取って出席を見合わせるようにと告げていた。
想像していた悪阻の症状も今の所無いようで落ち着いてはいるが、大事な時期だ。欠席をした事で不敬に当たる筈も無い。
殿下にはその様に話しをしていた。

「お前の妻の姿を見たいと思っていたが、そう言う事なら仕方がないね。昨年母君も大変そうだったから。だが、来年は連れてこいよ」

「有難うございます。そのように申し伝えておきます」


と殿下には返事をしていたのだが、夜会の席での守備を見回っていた時だった。
我が義父君の側に若い娘の姿を見つけてしまい、絶句した。

「マジ……か……。何を考えているんだ……」

今朝、式典用の正装に身を包み、肩につけるマントを腕に持ち屋敷を出る時

『素敵すぎです旦那様ッ、私もやっぱり行きたいです……。いえ、行かせて下さい。旦那様の雄姿を是非この目に焼き付けたいです!』

等と言い瞳を輝かせ、私に向ってそう告げた愛しい妻。
調子が良いとはいえ、安定期では無いし、無理はせられない。
まだ三月に入ったばかりだ。
大事にしなければならないこの時期に、人ごみなど行かせられる訳がない!
そう思い、何とか説き伏せ、納得をさせ邸を出た筈だったのに、何故こんな場所に居るのか?!

そう思い近付こうと声をかけようとした正にその時、視界の前を何者かが遮った。

「如何にもしおらし気なお嬢様かと思っていたら、結構やんちゃなお嬢様だったんだな」

「グレン!」

要人護衛についている筈の奴が何故ここに?

「また、そんな怖い顔するなよ。お前の嫁を取って食う様な真似はしないさ」

「当たり前だ! お前の対象者は如何した?! 何かあったら国際問題になるぞ!」

「大丈夫だ。隣国王太子リヒャルト殿下は先程自国へ戻られた。よって俺は今はフリー。こうやって変な奴らがうろついてないか連隊長として偵察中だ」

「ならば私に話しかけるよりも先にする事があるだろう?!」

「突っかかるなぁ。ちょっと位良いじゃないか。なあ、お前、最近俺を避けてるだろう? お前とは、本当に話しがあるんだけどな」

「私は無い!」

「まあ、聞けって。モルダーの受け入れ先を探しているんだってな。もう見つかったのか?」

「お前、何故その事を……」

内々に動いていた筈なのに、何処で情報が漏れてしまったのか?

「そんな事は如何でも良いじゃないか。それよりも、受け入れ先に心当たりがある。だからたまには飲もうぜ。な?」

まさかモルダーの件で、コイツから誘われるとは夢にも思っていなかったが、その件でまだ受け入れ先を見つけることが出来ずに、悩んでいたのも事実だった。
だが、コイツとは出来れば関わりたくない!
このタイミングで私に話しかけて来ると言う所がまた、嫌な感じがする。

「考えておく……」

紹介して欲しいと言う気持ちはあるが、結局即答はしかねてそう告げた。

部下に対し過度な先入観を持つのは良くないと思いながらも、如何しても奴に対する警戒心を拭いきれない自分がそこに居た。

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~ Comment ~

NoTitle 

良いですね。
(*´ω`*)

嫁のベタぼれが可愛いです。
やはり妻たるもの妊娠中でもラブラブの方がいいですよね。
一般的には妊娠すると一旦ドライにになりますよね。
父親は仕事しないといけないし。
妻は子どもに集中しないといけないし。
・・・・って、私は独身貴族だから本当なのか知らないけど。

こういう夫婦関係は理想ですね。
(/・ω・)/

LandM 様 

今日は。
嫁はとにかく4歳の頃からの思い入れなので、何があっても旦那様にべた惚れです(笑)
妊娠=一般的にドライは通用しません^^
現実的には確かに色々とありますけどね~(うちも色々あった)
ここでの論点は一般的なものは一切通用しないので、理想的?なラブラブバカップルを楽しんでいただければ幸いです。

いつもコメント有難うございます。
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