ファンシーの扉

オリジナルの王道恋愛ファンタジーを中心とした小説です。最後にはホッと出来る物語作りを目指しています。(R設定がある時は冒頭に記します。独自の判断でご注意ください) 尚、過去の作品については『◆ALL』をご覧頂きページの下の方にあります「Next」を押すと過去の作品まで全がご覧頂けます。作品のキーワード検索も『◆ALL』ページ左上よりご利用頂けます。

遅くなりましたが、2018年新春のご挨拶

お知らせ&感謝

新年 明けましておめでとうございます

お正月も三が日が過ぎ、新年8日目。そして今日は成人の日。(新成人の皆様、おめでとうございます)
皆様はどんな年越&お正月を迎えられましたでしょうか?

我が家は毎年恒例となる、旦那の実家に年末より出かけ、年越しし、2日の午後に帰宅し、私の実家へ年始のあいさつへ行き、翌日3日から仕事でした^^;
その為、ご挨拶もままならず、年末に仕上げようと思っていた「パウリンに導かれて」の予約投稿もままならなかったので、先にそちらを仕上げさせていただきました。
そして、昨日は風邪で喉の痛み、今日は偏頭痛に見舞われ^^;今薬がだいぶ効いて来た所。
予定ではその間に「ずっと心に決めていた」1話は書き上げて、次の連載予定の作品少し書く予定が、結局全然……。
中々計画通りには進まないものです^^;

さて、今年の執筆予定ですが、詳しいことは何も考えていません。が……。
昨年の予定の「パウリンに導かれて」以外完結させる!

これは、結局「ずっと心に決めていた」以外は何とか完結出来ました。
途中、短編とか急遽企画ものに手を出さなければ終わっていたかもしれませんが、こちらはもうしばらくお付き合いください。
本当に只今大詰めに向けて突進中ですので♪

ただ、実は今年はアルファポリス様の恋愛大賞(2月開催、只今エントリー作品募集中)に参加できたらいいなと思ってまして。(昨年出せなかったし)
そうなると、「ずっと~」の次に予定していた連載の『その恋は罪(仮)』(「記憶の彼方とその果てに」のスピンオフ作品)の連載がまた少し遅れると思います。
あと春以降にムーンライトノベルズでの企画ものに誘っていただいているので、それはそちらで書く事になるか、それとも別枠で書くか?
どちらにしても年内には開始は出来るかな?
と思っております。
ただ、アルファ様の恋愛大賞参加予定作品がまだ出来上がっていないので、出来ればあと1話「ずっと心に決めていた」をUPしたら、そちらに集中してかからせて頂きたいと考えています。
こちらへは、一昨年恋愛大賞で8位で終えた作品「離婚しましょう?旦那様ッ」の次世代編のエントリーを考えております。
100位以内が最終審査候補作品となるとの事なので、今までエントリーして100位以下という事は無いですが、上位に越したことは無いと思うので、少しでも順位を上げられればと思っています。(次世代編は次世代編ですのでそこまで読者様が求めているかは分かりませんが、これは絶対にいつか書きたいと思っていたエピソードなのでここに合わせて書く事にしました)

という事で、今現在決めている今年の予定は。

「離婚しましょう?旦那様ッ」の番外編を今月中に1話UPする。
2月アルファポリス恋愛大賞に向け「離婚しましょう?旦那様ッ(次世代編)」の連載を今月末に開始しエントリーする。(只今エントリー募集中)
『ずっと心に決めていた』を完結させる。
『その恋は罪(仮)』(「記憶の彼方とその果てに」のスピンオフ作品)連載開始予定。
『パウリンに導かれて』連載継続
春から~夏くらいの間に、誘われているムーンの企画に参加する。


他にも昨年書いた短編やショートの話の続編や視点替えも書きたいと思ってるし、枯れおやじ系や歳の差設定企画があったら飛びつきそうだし、やりたい事は盛り沢山なのに全く時間が足りません^^;
全部できるとは思っていないし、予定が変わることもあるかもしれませんが、出来る範囲で頑張ろうと思ってます。

という事で、今年もスロー更新になっちゃいそうですが、まだまだ執筆意欲だけはありますので、本年も引き続きお付き合い頂ければ幸いです

本年も宜しくお願い致します


風波 涼音 拝

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パウリンに導かれて《第13章1》

パウリンに導かれて

ローレライは、自らを奮い立たせようと必死になっていた。

「怖いなら傍についていてやるぞ」

優しいゼロの言葉に、ローレライは一瞬絆されそうになるが、大きく首を横に振る。
もう、今までのように甘えたままではいけない。これからは自分こそがしっかりとパウリンの定めを受け入れ、新王となる者を見極め、導いていかなければならないのだからと、そう決意していた。

「大丈夫、これは私に与えられた運命だから……」

出来る事ならば本当はずっとゼロに傍に居て欲しい。そう思いながらも、その思いを心の奥底に押し込め、ローレライは無理矢理に気丈に振る舞おうとしていた。

「そうか……」

微笑を浮かべながら、瞼をそっと伏せるゼロの表情は何処か寂しげで、ローレライは心を掻き乱されそうになるが、その思いを懸命に振り切った。

あれ程までにゼロを頼り、傍に居て欲しいと願ったのはローレライ自身であった筈なのに、婚約者の存在が明らかになりそうになった途端、急に手の平を返したように態度を変えてしまったローレライの事を、ゼロは今どのように思っているのだろうか?
ぞんざいに扱われたと、気を悪くしていないだろうか?
けれ今ここでゼロへの想いを断ち切らなければ、これ以上はゼロに心を見透かされそうでローレライは怖かった。
心の奥底には、既にゼロが住みついているのだから。

その為には今、ゼロとの間に少しでも壁を作り距離を置いておいた方が良い。
そうでもしなければこのままの状況ではローレライは婚約者を受け入れる事がきっと難しい。
いや、もう手遅れかもしれないが、ゼロの前で縋り付き激しく泣き叫ぶような醜態だけは晒したくないと思っていた。



夕食は部屋に運んでもらいローレライは兄と二人でとった。

「お前と二人きりで夜をこうして過ごすなんて、子供の時以来だな」

「そうね。お父様とお母様が王都の舞踏会に呼び出される度に、寂しくて私はいつもお兄様のお部屋に入り浸って」

「夜も一緒に寝てたよな」

「ランドンが来る前は二人だけだったから、いつもずっと一緒だった」

「これでもレライの兄だからな。俺なら、何があっても、いつまででもレライを守ってやれるぞ」

「ふふっ、有難うお兄様。大好きよ」

「レライ……」

食後の紅茶を飲みながら、昔話を懐かしみ、ローレライは心を落ち着けようとしていた。



パウリンはとても気まぐれだった。
望んでいない時はあれ程の光を放っていたのに、心を決めて待っていると今度は中々光ってはくれない。
覚悟を決めた以上、覗けるものなら一分一秒でも早い方が良い。
そうしなけれぱせっかくの決断が揺るいでしまいそうで、ローレライは今夜は眠る気にもなれない気分だった。

(まるで、心を見透かされているみたい……)

これは夜通し覚悟かと思いながらも、もし、ずっとパウリンが光を放たないでいてくれたら、少しでも長くゼロと一緒にいられるかもしれないと浅はかな感情を抱いた時だった。

「……レライ、光ってるっ!」

兄の食い入るように向けられる眼差しに、ローレライは慌てて目線を下げ胸元へと向けてみると、確かに服の内側から微かに光が漏れていた。

ローレライは首に掛けられたパウリンの絹袋をそっと外すと、布袋に震える指先を入れパウリンに触れる。
心臓は自分の物で無いように高鳴り打ち続けていた。

(もう後戻りは出来ない!)

目を閉じ大きく深呼吸をすると、ローレライはパウリンを掴み、それを取り出した。

目を開き、そっとパウリンの奥深くを覗き込んでみる。
するとそこには、黒髪の男性が声を上げながら軍のようなものを指揮する姿が映し出されていた。

「ぁっ……」

(……似て……いる?……)

遠目で、顔立ちまでははっきりとは分らない。
しかし髪を振り乱し叫ぶ、その勇ましい姿にローレライは釘付けになり、目が離せない。

「もっと近くに……」

無意識に、パウリンに向かってローレライはそう呟いていた。
ローレライの意思に連動されるように、パウリンは更に大きくその男性を捉える。
そして映し出されたその姿と瞳の色に、ローレライは震えた。

「お兄様……、どうしよう……私……っ」

言葉にならない感情が、胸の奥深くから競り上がって来る。
ローレライは溢れ出る涙を、抑える事が出来なかった。

「れっ、レライ? ……見えたのか? どんな奴だった!?」

兄の質問攻めにローレライは大粒の涙を流しながらにっこり微笑んだ。
見間違える筈はない。
あの素敵な、薄紫の瞳を!

「嬉しい……」

ローレライは、確かにそう呟いていた。

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ずっと心に決めていた《196.手 練》(アレク視点)(R-15)

ずっと心に決めていた

何が悲しくて、正式に婚約が調ったと言うのに、私は愛するマリーとの甘い時を過ごす事も出来ず、このような所に居なければならないのか?

領地への視察と共に、更に増える事になってしまった要望書類の山を目前にし、それを見上げると、既に何度目かとなる深いため息をつきながら、私は執務室の机の上で額に手を当て項垂れていた。

「旦那様、集中力が散漫になっておいでですよ」

執事のハンデルが、能率的に作業効率を上げさせようと、片づけた先からすかさず次なる書類を机の上に用意する。

「……ったく、誰のせいだと……」

「領主としての役割を後回しにし、婚約者捕獲の為に精を出したのは旦那様でございます。これは決して私のせいではございません」

「それはっ、そうだが……、少しぐらい愛する者と幸せを分かち合う時間を作ってくれても良いだろう?」

「時と場合をお考えください。私があの時お止めしなければ、あの場は如何なっていた事かっ」

「……そんな、大げさな……」

「婚約が正式なものになったからと言って、気を緩めないでください。ここにある領民からの全ての要望書をきちんと処理なされ、事が円滑に進むようになるまでは、私は決して予定通りの挙式は認めませんからね!」

「はあ!?」

「マリエッタ様に致しましても、ご自分の為に旦那様が領民を蔑にする姿など、決して見たくはない筈」

「誰も領民を蔑に等してはいないだろう!?」

「……マリエッタ様を、あれから、如何なさるおつもりだったのですか?まさかあわよくばあのまま……」

「如何するも何も……っ」

「『領主たる者、領民を重んじるべし』これは我がグラッセ家の家訓です」

「別に、軽んじてなどしていないだろう?」

「いいえ、旦那様。領民が、旦那様の視察に、どれ程の心を配られているか、旦那様は考えた事がおありですか? あの農場の者たちは数日前より旦那様の訪れを……」

「もう、良い。分かったッ」

「では、この連休中に、是非旦那様の本気の度合いをお見せ下さいね」

「……」

執事ハンデルの横やりで、我が心の計画は、脆くも崩れ去った。

今夜こそ、愛するマリエッタと二人で、存分に愛を分かち合おうと思っていたのに――。



あれは、今からほんの数時間前の出来事だ。
二人の婚約が無事正式に整った旨を報告すべく、私は視察の合間に午後のティータイテムへと顔を出した。

『ああ、なんて素敵なの、アレクシス!』

私の首元に飛びつき、マリーは満面の笑顔で唇を寄せて来てくれた。

たどたどしく慣れないながらも、共に喜びを分かち合いたいと求めてくれる彼女の情熱を、私が軽んじて受け取れる筈も無い。
熱が冷めきれぬまま、後ろ髪ひかれる思いで屋敷を後にしたのはつい数日前の事。

『ああ、マリーっ』

彼女の後頭部に指を滑らせ強く引き寄せると、私は荒々しく自らの唇を押し当てた。

軽く触れあっただけであった筈の口づけは、みるみるうちに互いに引き寄せられて強いものへと変貌を遂げて行く。
熱をもった舌先が、自らの意思を持つように蠢き擦り合わされ……。私が強く吸い上げれば、マリーの口からも甘い声が漏れ始めた。

『んっ……、ぅっ……ン、ぁふ……っ』

頬の内側の粘膜を丹念に舐めとり歯列をなぞれば、同じように私の後を追って来る柔らかな舌先の蠢き。熱の冷めきれていないのはマリーも同じなのかもしれないと感じられた。
そう思えば、もう歯止めなど聞く筈も無い。
既に昂る己の欲望を強く感じながら、マリーの腰を引き寄せドレスの裾へと早急に手を潜らせた。

『ぁん、ダメっ』

微かに抵抗が感じられたが、それが本気で無い事は直ぐに理解できた。

『ああっ、アレ……っ』

ドロワーズの中へと指を差し入れれば、擦り寄り潤んだ瞳で私を見つめ返す熱い眼差し。
屋外での行為だと言うのに、周囲の目を気にしながらも花弁の間まで難なく指を潜り込ませる事にも成功した。
勿論、この頃には屋敷の者は、状況を弁え既に席を外してくれていた。

『もう、濡れているの? 待てない?』

『っ……』

耳朶に唇を這わせながら、胸元をまさぐり、そっと囁いた時だった。
突如ひときわ大きな咳ばらいが聞こえて来て、私は怪訝そうにそちらを振り返った。

『……何用だハンデル。場を弁えろ』

『旦那様、そろそろ次の視察先へ向かわれるお時間です』

『……』

(こいつ……。空気を読めよ!)

執事を睨めつけ、小言の一言でも言ってやろうと思っていれば……。

『ぁ……、やだ、視察……、まだ残ってたの?』

驚きに満ちた表情で私を捕えると、急激に恥いの色を濃くして行くマリエッタの表情。

『ハンデル、その予定は明日以降に……』

『……旦那様……』

ハンデルが深いため息と共に、何か言い出そうとした瞬間、マリエッタが頬を真っ赤に染めながら、私から急に離れ、乱れかけた衣服を整え始めた。

『……マリー?』

『り……、領主としてのお仕事は、きちんとされるべきだと……私も思うわ』

『マリエッタ……っ』

『恐れ入ります、お嬢様。さっ、旦那様、お支度を』



あの時、ハンデルが邪魔さえしなければ今頃は……。

一瞬そう思ったが、私とて式を延期させられてはたまったものではない。

「っ……、(くそぅ……)」

言葉を飲み込んだ瞬間、時を見計らっていたのか、軽く微笑を浮かべるとハンデルは続く言葉を口にした。

「ああ、言い忘れておりましたが先程伝令があり、あのドワイヤル家のご子息が本日の夕刻、無事逮捕されたそうでございます。現在取り調べが行われているご様子。旦那様におかれましても、ステガルドの視察団を迎え入れる準備の最終確認を抜かりなきようにとの事でございました」

「そうか……。ついにこの時が来たか!」

「ここは旦那様の、腕の見せ所ですぞ」

「分かっている……」

本当に、うちの執事は食えぬ奴だと思う……。
だが、無くてはならぬ人材であることは理解している。

「良いだろう。私の本気を見せてやろうじゃないか!」

「それでこそ、我がグラッセ家のご当主です」

執事に乗せられた感は否めないが、マニエール家の問題をきちんと片づけてこその、彼女との幸福の近道だと思っている。

ならば、やってやる。
やってみせると私は心を新たに執務に打ち込んだ。

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パウリンに導かれて《第12章8》

パウリンに導かれて

ゼロとルシオンは神妙な面持ちでローレライを見つめていた。

「お兄様はもしかしてお母様から聞いている? ドレアスが私の運命を導くべき者だと言う事を」

「ああ、聞いた。邸を出る時に。だからレライを助けてあげなさいって言われた」

「ドレアスが導く私の運命……、パウリンを私が持って生まれた事の意味は、婚約者を探す為なの」

二人とも絶句した。
ゼロの表情は見る見るうちに険しいものになって行く。

「……お前が、パウリンの? ……では、お前はずっと、その婚約者を探していたのか!?」

「……そう。私は現王が国を滅ぼすとパウリンが見定めたから、新たな力となるパウリンを持って生まれて来た者なのよ……。だから婚約者となる新王となるべき人物を探すよう託された。そうザビーネ様が教えて下さったの」

「では、お前の持つパウリンに映し出される者こそが……」

「私の婚約者であり、この国の次代の王となる人……」

ローレライは震える拳を必死に握りしめ、奥歯を噛み締めながら今にも泣きだしそうな自分を必死に押さえ込んでいた。

「……そう、か……」

ルシオンには、ゼロの声が心なしか震えているように感じられた。

運命とは、なんと皮肉なものなのだろうか。
この二人は、きっと互いに惹かれあっている筈なのに……。
ゼロの本心を探る事は出来ないが、明らかに彼が妹の事を可愛がっていたのは事実だ。
そして、レライの方は間違いなく、ゼロに恋している。
見ていれば分かる。
兄としては複雑な心境ではあったが、兄だからこそルシオンには分かる事でもあった。

「レライ……、お前大丈夫か?」

兄からの労りの言葉に、見透かされてしまった心を必死に隠しながら、ローレライは小さくコクリと頷いた。

「今まで、何の反応も見せなかったパウリンが……、昨夜から時々光を放っているの。……あの……時から……」

昨夜の辛い出来事が、一瞬ローレライの脳裏をかすめた。

「本当か!?」

「でも、怖くて覘けないの……。あの時パウリンが反応を見せたという事は、……まさか、あのライサンドが……。そう思うと怖くてとても覘けないっ……」

それは事実だったが、ローレライの本心とは少し異なる。
運命を受け入れてしまったら、きっと今までの様にゼロと一緒にはいられなまなってしまう……。
その事が、ローレライを躊躇わせる本当の理由だった。
ローレライの手は、服の上から胸に下げられてあるパウリンを握りしめながら、フルフルと震えていた。

「馬鹿だなぁ、レライ。ライサンドの筈が無いだろ!? あってたまるか! 何を馬鹿げた事を言い出すのかと思えば……」

「でもっ……」

「いや、それには私も同感だ」

「ゼロ?」

「そもそもパウリンの導きが、我王の身勝手な治世を終わらせる為に見出された筈のものならば、引き摺り降ろした所で次の王がライサンドだなど先が知れている。それこそ別の意味で国の腐敗は確実に進む。そのような選択肢をあの神聖なるパウリンが導くとは到底思えない。パウリンの力は本来、国政をより良い方向に導き支えて行くものなのだ。何者が新王かは知らんが、悪しき力量しか持ち得ぬあいつが新王になる事だけはあり得んから安心しろ」

ゼロにしてみても、ローレライからの告白はあまりにも衝撃過ぎて、本当はとても彼女をを諌めてやれる心情では無かった。
しかし目前で辛そうにしている姿を見た時、ただ漠然と見守るだけ等、耐え切れなかったのだ。
手を差し伸べずにはとてもいられず、自分で自分の首を絞めている事を自覚しながらもそう思えてしまうのは、既にゼロの主観がローレライの目線になっている事を告げていた。
ここまでくれば自分は馬鹿としか言いようがない。
ゼロは自らの告げた言葉と同時に、言いようのない疎外感に襲われていた。

ゼロの言葉は、今のローレライにとって凄い説得力があった。
彼は自分よりも、パウリンの本質について知っているのかもしれない。
そう思えた。
ゼロの言う事はきっと正しい。
でも、知りたくない。
知ってしまえば自分の運命も、国の運命も大きく動き出すことになる。

(そうしたら、この想いは何処に行けば良いの?)

ローレライの心も、淡い恋心を胸に秘め、悲鳴をあげていた。
けれど……。

「……覗いてみます。運命に逆らう事は、私にはやはり出来ませんから……」

ゼロはローレライの導き出した答えに、静かに頷いた。 


受け入れなければ……。
自分の手にはこの国の未来が託されているのだから。
そして何より、今の自分にはゼロの手助けが出来る。
その事だけが、今のローレライには救いとなっていた。

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実は企画もの(ヤンデレ)に参加&短編も書いてました(リンク付)

他サイト掲載小説リンク

いつもご覧いただき、ありがとうございます。
風波涼音です。

実はツイッターで最近ずっと囁いていたので、既にお気づきの方もいるかと思いますが、風波は、ムーンランとノベルズ様サイトで開催されておりました、桜 朱里主催の【ヤンデレ愛2017】と言う企画に1~3日参加させて頂きました♡(少し遅刻したけど)
プラスその1週前にもとある企画ものに感化されて短編も投下しております。
とりあえずどちらもR指定はがっつりありますが、恋愛ファンタジーものですので、週末更新できませんでしたし、そのうちこちらでも少し修正してUPしたいと思ってますが、ご紹介とリンクを貼らせて頂きます。

風波涼音作品 
●深い森の湖畔で出会って…。
《あらすじ》
子爵令嬢リリアンヌは恋する人に裏切られ、傷心を胸に以前より父に勧められていた結婚話を受け入れた。けれど式を目前に控えたある日、酷く傷つけられたと思っていた彼と再会してしまう。彼は何と婚約者の従兄だったのだ。突然の彼との再会に心を掻き乱されるリリアンヌ。そして挙式まで後1週間と迫った時、婚約者から呼び出される。だがそこに待っていたのは婚約者ではなく、自分をかつて裏切り、酷く傷つけた彼だった。「俺は、必ず戻って来るから、待っていて欲しいと言った筈だ……」と詰め寄られ、更には「君の、俺への愛情は、たった半年程度で信頼を失くし、潰える程度のものだったのか!?」と苦しげな表情で告げられて……。
まだ互いに心を残し、すれ違ったまま複雑な状況にある、かつての恋人同士の思いは実を結ぶ事が出来るのか?

●己が幸福は、我が腕しだい
《あらすじ》
王立騎士で伯爵子息ユリディスは、幼馴染で5歳年下のカルナストン子爵令嬢リディアに夢中。子供の頃から彼女を将来は自分の妻にすると決めていた。だが、婚期を過ぎる歳になっても彼女の気持ちが今一つ分からない。
満を持して彼女にプロポーズを試みるも、その返事は期待とは程遠いものだった。
だったらやってやる。絶対に彼女を自分の虜にしてやると、彼が奮起した考えは、彼女の耳に『彼が婚約をする』と言う話を入れる事だった。その話を耳にした彼女の反応は?
この作品は、桜 朱里様主催企画『ヤンデレ愛2017』参加作品です。


●⇓お読みいただける方はこちらから⇓●
 
尚、こちらは全てR18指定作品サイトです。くれぐれもご注意下さい。

【短編・深い森の湖畔で出会って…。】へ、リンクする
 (不埒者ヒーローもどき作品です。R18指定ありです。読まれる際はその点お気を付け下さい)

【中編・己が幸福は、我が腕しだい】へ、リンクする
  (桜 朱里様主催企画『ヤンデレ愛2017』参加作品です。ラスト2話はガッツリR18指定ありです。読まれる際はその点お気を付け下さい)

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風波 涼音

Author:風波 涼音
オリジナルの王道恋愛ファンタジーを書いています。(ハッピーエンド推進)〇〇年振りに執筆を再開しました。少しずつ自分のペースで書いていきたいと思います。

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