ファンシーの扉

オリジナルの王道恋愛ファンタジーを中心とした小説です。最後にはホッと出来る物語作りを目指しています。(R設定がある時は冒頭に記します。独自の判断でご注意ください) 尚、過去の作品については『◆ALL』をご覧頂きページの下の方にあります「Next」を押すと過去の作品まで全がご覧頂けます。作品のキーワード検索も『◆ALL』ページ左上よりご利用頂けます。

離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第15話

信じても良いですか?旦那様ッ

グレンは深いため息をついた後、苦笑いを浮かべた。

「……状況から言って、それもあり得ると思っている」

「と言うと?」

「お前と完全に別れた後、マゼレーゼは少し情緒不安定に陥っていたと思う。俺を含めてお前とはかなり長い付き合いだったし、互いに蟠りなく深い関係になれる人間はマゼレーゼにとって精神安定剤的存在だったのかもしれない」

「精神安定剤的……存在?」

グレンの話は、最初内容が良く見えなかった。
一体何を言おうとしているのか?
 
「お前と別れてから最初に俺が訪れた日『貴方だけは私を裏切らないでね』等と言われた……。お前は俺らの中ではマゼレーゼとは、一番長く多くの関わりがあったからな。毎週会っていたのはお前だけだったらしいぞ。だから、それだけに執着もあったんだと思う」

「執着って……」

確かに長く続いている関係ではあったが、私は割り切って契約する婦人等と付き合ってきたつもりだった。だから私には執着と呼ぶようなものはもちろん無かったし、今更そのような事を告げられても困るばかりだ。
それに何を言われた所で、今の私には如何してやることもできない。
私には誰よりも……、何よりも大切な妻が既にいる!

「お前を紹介したのは元々俺だったからな。その話を聞いて少しだけ罪悪感を覚えた。だからそれからはお前の代わりに通う回数も出来る限り増やしたつもりだった。けど俺にも切れない関係の者は他にもいるからな。お前を失った穴を全て埋めるまでの事は出来なかったらしい。結果、マゼレーゼは他の若い騎士連中に救いを求めたようだった」

割り切った関係の中で相手の家庭的事情も考慮し、日々寂しい思いをしている夫人等と対等に付き合い慰めると言う紳士的対応をしている我らとは別に、最近では表面上紳士ずらを振りかざしながら、避妊の正しい知識も持たずに興味本位で関係を持とうとする若者もいると言う話はしばし問題になっていた。
その事は元男爵夫人も知って居た筈だ。
知っていてそう言う者等に関わったとすれば、今回の件は、関わった若い連中も悪いが元男爵夫人に落ち度が無かったとは言えないと思う。

「……なら、必ずしもお前の子……と言う訳ではやはり無いじゃないか」

「そうだな。だが、可能性は否定できない。回数は俺が一番多い」

「…………」

あからさまな言葉に、奴らしさを感じる。
グレン一人に責任を押し付けるのは少し違う気がするが、自身の子と確証がある訳でもないのに、ここまで元男爵夫人と関わろうとしているグレンの責任感は尊敬に値する所だ。
グレンは自身の子と言う可能性がある以上、何があっても逃げることはしない筈だ。
以前も……、今実子として迎えている婚外子も、確実にグレンの子と立証できるものは何処にもなかった。
だが産んだ女が我が子の風貌を見るなり明らかに夫の子ではないと認識すると、隣国に大使として長期滞在中だった夫には子は死産だったと訴えて、我らに責任を追及しようとする事もせずに親としての役割を放棄した。とある施設の前に捨てて来たのだ。
その話を後日聞いたグレンは、慌ててその子を引き取りに行った。
グレンは既婚者としては家族からしてみればどうしようもない部類に入る者かもしれないが、人間としては腐った奴ではない。誰よりも自身の行動を振り返り責任感を持つ事の出来るポリシーを持った遊び人だ。
おそらく奴には奴なりの美学のようなものが存在するのかもしれない。私には理解することのできない領域だが。
私の身にもしそのような事が降りかかったとしたら、独り身ならばまだしも結婚後であればそこまでは出来ただろうか?
もし妻に出会うことが無ければ、今グレンの身に起こっていることは私に課せられていたのかもしれないことでもあるのだ。
今となってはその可能性も全く有り得ないが、その事を思うとグレン一人をここで責める気にはなれなかった。
だから今回の件が、きわめて特殊な状況であった事は理解した。
だが、責められるべきは本来私だと言いたいのであれば、それは筋違いだと思った。
あの日、別れを切り出した時、マゼレーゼは笑顔で関係が終了することを了承してくれた。
最後にもう一度だけの関係を求められはしたが、勿論私はそれを否定した。それに対しても『私の誘惑に屈しなかった貴方はきっと良い夫になれるわ』と憂いを帯びた微笑を浮かべながらではあったが、一応祝福すらしてくれた。
あの時の彼女には、そんな寛容さがあった。だから、私は元男爵夫人の内に秘めたる想いに気づくことも無く去った。
それを好意的に受け止め、奇麗に関係を完全に終わらせられる事が出来たのだと解釈していたから……。

「何だ? その様子は『自責の念に囚われてる……』って感じだな。そこに罪の意識でも感じたか?」

「今更とはいえ、そのような話を聞かされれば、心穏やかではいられないさ。だがな、元々我等の関係は裏切るとか裏切られるとか、そういう関係では無かった筈だ。私はそのように理解している」

敢て私は、明確なる自身の主張を避けた。
罪の意識を感じている訳ではないが、少々考えさせられる事態であることは確かだ。
元々最初に交わした契約では、いつ別れを切り出しても問題のない関係だった筈だから、この件に関してはやはり今更私が口を出す私問題ではないと思いつつも……。

「そうだ。だから何も聞かなければ俺もお前を再び取り込もうとまでは思わなかったさ。だが、マゼレーゼに関してだけは、流石の俺も同情心を拭い切れない……。今度こそは幸せになってもらいたいと思った。だからお前にも協力をして貰うつもりだった」

元男爵夫人の精神的事情があったにしても、こいつがここまで一人の女に肩入れするのは珍しい。
それだけに、その事が気になって仕方なかった。
今回の件には更にもっと、奥に何か深いものがある!
そう思った……。

「お前にそこまでさせるものは何なんだ?」

グレンを強い眼差しで見据えた。

「過去の事だがな、かなり卑劣極まりない事があったらしい。最初はひた隠しにしていたが、息子の事を問い詰めたらお前や俺に必要以上に執着していた経緯を話してくれた。マゼレーゼが今まで我等に執着していたのは、護衛騎士と言う肩書があったからだ」

「息子?! ……まさかそれって……」

全く可能性がないと思って居た訳ではないが、グレンの何処か遠回しにも似た言い方が、全てを物語っていた。
その事である事が頭をよぎる。
まさか、そのような筈はと思いながらも……。

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恋愛大賞『婚約者候補筆頭なんて知りませんッ』応援、有難うございました(*^_^*)

お知らせ&感謝

こんにちは。風波涼音です。
いつもご覧頂き有り難うございます。

2月末日まで開催されておりましたアルファポリス様主催の『恋愛大賞』に『婚約者候補筆頭なんて知りませんッ』(離婚しましょう?旦那様・次世代編)を、ムーンライトノベルズ様経由で参加させて頂いておりますが、有り難い事に最終的にはエントリー作品1,091 作品中、終了3時間前に9位⇒8位で終了する事となりました。

結果としては、一昨年同様の順位。
ですが、エントリー数が倍以上となった今回、私としては大健闘してくれたと思っております。
最後の方は徹夜とかもしましたが、お読みいただき、応援して頂ける皆様がいなければ、絶対に付いて来なかった結果だと思っています。
本当に、本当に皆様方の応援に感謝感謝です。
有難うございます。

最終結果は多分四月中頃かな?と思っております。
大賞、読者賞、エタニティ賞は、もうアレだろうと私の中で思っている作品があるので、高くは望んでませんが、何か頑張った結果か付いて来れば幸せだな~とは思ってます(笑
とはいえ、こちらの作品、まだ完結してません。
引き続き、ムーンライトノベルズ様の方で不定期ですが、他の作品との兼ね合いを見て連載は続けて行きますので、宜しくお願い致します。

また、父の転院が決まり、そちらの方もバタバタ。
今度は病院が少し遠くなるので毎日はいけませんが(母が通えるバスの便が良い所を希望しました)。
お休みの日は一緒に行ったりすると思うので、今後の執筆予定が定まりませんが、出来る限り通常ペースの更新が出来るようになるよう頑張りたいと思ってますので、引き続き宜しくお願い致します。

また、こちらの作品月末は怒涛の複数更新をしています。
お見逃しの方は下記よりお読みいただけます。

【あらすじ】
シュヴァル国では王子の婚約者は、婚姻の年に17歳になる高貴な娘と定められている。
そんな第一王子フリップ殿下の現在の婚約者候補筆頭は、年の離れた幼馴染で女だてらに騎士の道に身を置く11歳年下の、フィフィアナ・シルビア・ローゼリアン伯爵令嬢。既に誕生日を迎えて久しい。だが正式に求婚するも誰もが羨む王太子からの度重なる申し出を、フィフィアナは酷く拒んでいた。 婚姻への有効期限が迫る中、訪れるフィフィアナの体調不良。その事を知り王太子は不敵に微笑んだ。「これでフィフィは私のモノだ」と……。
※この作品は自作「離婚しましょう?旦那様ッ」の次世代作品です。

【作品キーワード】
恋愛 異世界ファンタジー 視点替え 婚約者候補 年の差 王太子 女騎士 姉妹愛 罠 媚薬 溺愛 勘違い 体の不調 ハッピーエンド 次世代


●リンク先紹介● 尚、こちらは全てR18指定作品です。ご注意下さい。

風波涼音作品 【婚約者候補筆頭なんて知りませんッ】へ、リンクする(『第36話  彼女の父親を説き伏せてみよう』までUP済


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風波 涼音


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ラストスパート! 恋愛大賞『婚約者候補筆頭なんて知りませんッ』奮闘中!

お知らせ&感謝

こんにちは。風波涼音です。
いつもご覧頂き有り難うございます。

先にご報告しておりました、アルファポリス様主催の『恋愛大賞』に『婚約者候補筆頭なんて知りませんッ』(離婚しましょう?旦那様・次世代編)を、ムーンライトノベルズ様経由で参加させて頂いておりますが、有り難い事にエントリー作品1,091 作品中、現在9位と何とか奮闘させて頂いております。
これも皆様方の応援のたまものです。
有難うございます。

最終審査の基準は100位以内、5万文字以上。
順位は大丈夫そうですが、色々と今回家庭的アクシデントに見舞われて、1日先ず更新を落としました。
と言いますのも、ムーン様の活動報告には書きましたが、父が入院することになり、先日までICUに入っておりました。
今は病棟に移されたものの、まだ危険は少し残っていて、連日の病院通いも続いています。
休みの日は徹夜で上げたことも有りました。
とにかく頑張るしかないですが、枚数的に怪しい状況になっております。
最終的には何とか5万枚には食い込ませ、後で見直し修正を書ける気でいます。(今週末が勝負!)

残すところ1週間。
下記よりご覧頂き、投票して頂けると嬉しいです


【あらすじ】
シュヴァル国では王子の婚約者は、婚姻の年に17歳になる高貴な娘と定められている。
そんな第一王子フリップ殿下の現在の婚約者候補筆頭は、年の離れた幼馴染で女だてらに騎士の道に身を置く11歳年下の、フィフィアナ・シルビア・ローゼリアン伯爵令嬢。既に誕生日を迎えて久しい。だが正式に求婚するも誰もが羨む王太子からの度重なる申し出を、フィフィアナは酷く拒んでいた。 婚姻への有効期限が迫る中、訪れるフィフィアナの体調不良。その事を知り王太子は不敵に微笑んだ。「これでフィフィは私のモノだ」と……。
※この作品は自作「離婚しましょう?旦那様ッ」の次世代作品です。

【作品キーワード】
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お知らせ(紹介) 『淫魔なわたしを愛してください! /佐倉紫』

お知らせ&感謝

突然ですが、書籍の紹介です。

またまた仲良くして頂いております同じラブファンタジー系の作品を多く書かれいるプロの作家さんで、こちらのサイトでもリンクを貼らせて頂いておりますプロ友「ベリー・ウィッシュな日々」の佐倉紫さんが、少し遅くなりましたが新たな書籍をだされましたので、こちらでもご紹介させて頂きます。

●あのアルファポリスでの連載の続きが単行本として完全版に!
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『淫魔なわたしを愛してください! 』著:佐倉紫 イラスト:comura
ノーチェ / 単行本(小説>恋愛) 2018年02月06日出荷済

<あらすじ>
大淫魔を母に持ちながら異性が大の苦手のイルミラ。当然、淫魔の性であるエッチなどできるはずもなく、姉たちには見放され、妹たちには馬鹿にされっぱなし。しかも、このまま処女を捨てられなければ、一年後にはこの世から消滅してしまう…!悩んだ末、イルミラは異性への恐怖を抑えて脱処女するため、人外専門の魔術医師・デュークに媚薬の処方を頼みに行く。ところが彼は即座に媚薬の処方を却下し、一人前の淫魔になれるよう自ら治療を買って出た。昼も夜もなくデュークから教え込まれる快感と悦楽にイルミラは身も心も翻弄されてしまい…淫魔も蕩ける執愛が甘く淫らに大暴走!?隠れ絶倫オオカミ×純情淫魔の特濃ラブ・ファンタジー!


『読者様に早めにバレンタインをお届けするくらいの気持ちで甘さたっぷり詰め込んでおきました♪』
と仰る、ラブファンタジーをこよなく愛する佐倉さんの、究極の愛あふれる作品となっております。

ご興味を持たれた方はネット販売や書店などでお目にしましたら是非一度手に取って頂ければと思います。
私も大好きな作品の一つです。

ネット購入はこちらから 
   ↓    ↓
【Amazon】  【楽天市場】  【honto】  【セブンネット】


以前の書籍紹介記事 
   ↓    ↓
『王家の秘密は受難の甘さ』
『シンデレラ・マリアージュ』
『白薔薇は束縛にふるえる』
『疑われたロイヤルウェディング』
『獰猛な王は花嫁を愛でる』
『愛されすぎて困ってます!?』
『騎士侯爵の優しい策略―花嫁の初恋―!?』
『マイフェアレディも楽じゃない』
『ロゼリア姫は逃げられない他』


佐倉さんの小説HPはこちらから
     ↓    ↓
ベリー・ウィッシュの伝言


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新作『婚約者候補筆頭なんて知りませんッ』恋愛大賞にエントリーしました。

お知らせ&感謝

こんにちは。風波涼音です。
いつもご覧頂き有り難うございます。

年始のご挨拶でエントリー予告しておりました、アルファポリス様主催の『恋愛大賞』に、ムーンライトノベルスで昨夜より連載を開始致しました『婚約者候補筆頭なんて知りませんッ』(離婚しましょう?旦那様・次世代編)を、先程エントリーさせて頂きました。
多分多いだろうなと思ってましたが、蓋を開けてみたらエントリー作品1,091 作品。(一昨年参加させて頂いた時のほぼ2倍です^^;)

最終審査選考となるのはこの中の上位100作品で、5万文字以上と言う基準があります。
その為、頑張って1000文字位に短くしてでも毎日更新できるように頑張る予定です。
ストックが3話しかなかったので、明日UPしたら既に終わりww
頑張って書かないと

下記よりご覧頂き、投票して頂けると嬉しいです


【あらすじ】
シュヴァル国では王子の婚約者は、婚姻の年に17歳になる高貴な娘と定められている。
そんな第一王子フリップ殿下の現在の婚約者候補筆頭は、年の離れた幼馴染で女だてらに騎士の道に身を置く11歳年下の、フィフィアナ・シルビア・ローゼリアン伯爵令嬢。既に誕生日を迎えて久しい。だが正式に求婚するも誰もが羨む王太子からの度重なる申し出を、フィフィアナは酷く拒んでいた。 婚姻への有効期限が迫る中、訪れるフィフィアナの体調不良。その事を知り王太子は不敵に微笑んだ。「これでフィフィは私のモノだ」と……。
※この作品は自作「離婚しましょう?旦那様ッ」の次世代作品です。

【作品キーワード】
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Author:風波 涼音
オリジナルの王道恋愛ファンタジーを書いています。(ハッピーエンド推進)〇〇年振りに執筆を再開しました。少しずつ自分のペースで書いていきたいと思います。

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