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「パウリンの娘」
パウリンの娘 《番外編》

2012年Xmas特別企画/願いを込めて4 ~パウリンの娘番外編~

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「聞いたぞ。今日のデザートのブティングはお前が作ったのだそうだな!?」

抱き寄せたローレライを見下ろし見つめながらゼロが呟いた。

「そうなの!」

沈んでいたローレライの瞳がパッと明るくなった。

「何日も前から願いを込めながら生地を練って蒸してねかせて果物を発酵させて作ったのよ。今朝ヒイラギの枝で飾り付けをして熱く熱したブランディーをかけてフラッペして・・・・一番にゼロに食べて欲しかったのだけど・・・・食べてくれる!?」

「勿論だ!」

ゼロは爽やかな笑顔で喜んで返事をした。

ローレライの作ったブティングはドライフルーツやクルミ等13種類の材料が使われていた。
その話を聞きながら口にしたらほんのりラム酒の香りが口に広がった。

「先日のスコーンも美味しかったが、これは更にウマいな」

ゼロは笑顔でそう告げた。
ドライフルーツの甘みも程よくとても食べやすい。
先日のスコーンより、これはまたかなりの手が込んでいる事もあり深みもあり格別な味わいだった。

「この間のスコーンと言い、今日のブティングと言い、本当にお前はお菓子作りが好きなのだな」

「だって楽しいもの」

ローレライは笑顔でそう告げた。

「そうなのか? 私には大変そうにしか見えないが」

「だって食べてくれる人の事や色々な願いを込めながら作るのよ。楽しいに決まってるじゃない」

ローレライは満面の笑顔でゼロの反応にとても満足気にそう告げた。

「それに、お菓子を食べてる時の皆笑顔もとても好きなの」

「これだけウマいと食べている者は確かに皆笑顔になるだろうな」

ゼロの最高な褒め言葉に満足したローレライは、兄やランドンを始め、シドやフリードル等ゼロの配下の者達にも自らよそい一緒にクリスマスカードも添えるとブティングを振る舞った。

最初に切り分けたゼロには何だか気恥ずかしくて渡せなかったのだが、勢いづいたのか最後に“はいッ"押し付けるように差し出すとそのまま逃げるようにその場を後にした。


(1013.04.08(一部改))

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