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パウリンの娘

パウリンの娘《第7章6》

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「あんたゼロとこれから一緒に動くなら、その遠慮がちな発言は気をつけた方が良いぞ」

そう言ったのはシドだった。

「はい。すみません」

「それ! その場合もすみませんでは無く、“分かりました”か、納得出来なければ“どうして”だの聞く方が良い。普通傍から見てると謝る事は美徳の様にも感じるがゼロはそうは捉えないから 」

「そうだな。私も見習いの頃は良く“遠慮してる内に刺されるぞ”とか“やりもしない内から謝るな”とか“迷う位なら行動するな”等他にも散々言われました」

フリードルも付け加える。

「ゼロは即断即決即実行の奴だからなぁ」

ため息混じりにシドが言えばゼロはそれを憮然と聞く。
肯定もしないが否定もしない。

そうなのね・・・・。
ローレライは気をつけなければと思った。

「レライ・・・・全部言いそう・・・・」

兄がそう言い苦笑いをする。

「確かに言いそうだな」

「言いそうですね・・・・」

フリードルもランドンも同意し、口を揃える。

「そんな事言わないでよ。私だって自信無いんだから・・・・」
ローレライが困った様に口を尖らせる。

「お前も計算高い女か」

ゼロが煙た気に口を開いた。

“計算高い!?”

何が、どう言う事なのだかローレライには全く理解出来なかった。

「お前昔の事があるからって、その卑屈な考え方は止せよ。この人の場合、どう考えたってそうは見えないぞ」

「そうですね。強いて言うなら、ローレライの場合は“天然”でしょうか?」

シドが言えば、フリードルも付け加える。

「酷いなぁ、レライは純粋なだけなんだよなぁ」

「そうですね。お嬢様はそう言う方ですね」

否定しないまでもルシオンが言い直せばランドンも同意する。

ローレライは自分の事を言われている事は分かるが、何がどう言う事なのか? やはり全く理解できずにいた。

ゼロは自分が信頼する腹心も他の者も皆が口を揃えて言うのだから、計算高いと言うのは訂正が必要なのだろうと感じていた。
しかし、その言葉が本当ならば、先程の件と言い、やはり普通とは違うと感じた。

「では、変な奴だな」

「変!?」

ローレライはその言葉を不思議そうに口ずさんだ。

「確かに、普通の貴族の令嬢方の感覚とは違いますけど・・・・」

フリードルは子供の頃から知っているので、ローレライはローレライで、別に他の貴族の令嬢達と比べてどうか等と思った事もなかった。

「王宮には居ないタイプだ。変わっていると言えば変わってるか!?」

シドも認める。

「何を基準にするかの問題だと思いますが、私の知った者にはローレライ様程ではありませんが、似たような擦れてないタイプの方はおりますが・・・・」

サビエルも加わる。

「だから、レライを他の人と比べないでくれ。レライみたいなのは他には居ないって」

「どの基準にも当てはまらないと言う事ですか?」

「やはり変だろ!?」

ゼロが言えば皆何も言えなくなってしまった。

「・・・・せめて、その言い方は止めてくれ・・・・」

ルシオンが苦笑いをし、呟いた。

“天然で純粋で変!?”

そう言われても自分ではどうすれば良いのか判断できない。

「では、私はどう変わればよいのでしょうか!?」

ローレライは少し眉間を寄せ困惑すると、意見を求め考え込む。

『そのままで良い!』

ゼロ以外、5人の声が重なった。

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~ Comment ~

NoTitle 

あはは^^
いいよそのままで!ゼロが理解できん!
…みたいなのが見たい~(笑)
でも素直に認めなさそう~^^;

HANON.H様 

暫くそんな感じ^^
おやっ!?て思う場面も出て来るけど、中々ゼロの考えは誰も理解できません(笑)
そうそう、素直に中々認めません!
大分ゼロが分かってきた!?(笑)

NoTitle 

ローレライの性格が計算だったら、多分、あんなふうにならないと思いますけどね。天然んだからこそ威力が壮絶にあるものですからね。むしろ、計算でやっていたら、おそろしいぐらいの権謀指数を誇ると思いますね。

 現在の連載小説終わりました。また来週から連載始まりますのでよろしくお願いします。今度は地球のサバイバル(?)の話を書きますので、興味があればよろしくお願いします。

LandM様 

暫く留守してましてレス遅くなってすみません><;(連載分は予約更新していました)

天然は何をするか分からないですからね^^;
ある意味爆弾抱えているようなものですが(笑)
確かにこれを計算でやってのける人が居たら怖いです。

連載終わったんですね。お疲れ様でした。
伺うペースがマチマチで中々読破できませんが、新連載の方もまた何れ読ませて頂きますね。
サバイバル?ですか??色々と難しそうな題材の気がしますが、そちらもまた時間を見つけて伺わせて頂きますね。
いつも有り難うございます^^
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