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パウリンの娘

パウリンの娘《第8章2》

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ゼロは自分も短剣を持ちローレライに先ず持ち方を教える。

「大きく分けて持ち方は3つだ。順手に持ち親指もナイフも握るハンマーグリップ」

「こう!?」

「もぅ少し親指と人差し指だけで持つ。後は添える」

「ちがう!」

「これが一番簡単な持ち方だぞ」

「ごめんなさい・・・・」

「謝るな!」

「頑張ります」

「よし」

ゼロは叱りながらも手を添えたりしてきちんと指導している。
順手に持ち親指を伸ばして背や鍔にかけるセイバー・グリップ、親指を柄頭に乗せて握るリバース・グリップもしっかり握りを教えてくれた。

「こう!?」

「リバースはサマになっている。もしかして知っているのか!?」

「この逆手持ち、ランドンが良くしてるの。勝手に覚えたみたい」

「ほう・・・・」

「使い方も分かるか!?」

「何となく・・・・お兄様がランドンに教えて貰うのをいつも見ていたから。見様見真似なら・・・・」

「やってみろ」

行き成り実践練習!?

「絶対無理!」

「やりもせずに決めつけるな!! 無理と言うなら止めろ!」

シドとフリードルが言っていた言葉を思い出す。

「やらせて頂きます・・・・」

「よし」

ローレライは震える手で剣を繰り出した。

「甘い! 」

剣と剣がぶつかり合う。

“初めてなんだから当たり前じゃない!”

そう思ったがとても口には出来ず、飲み込んだ。

「腕だけで叩くな! 腰を捻って腋をしめて繰り出す!」

「はい!」

「全体重をかけろ!」

「はい!」

ローレライはとにかく言われたことは忠実に守ろうと必死だった。

ゼロがローレライの繰り出す剣に合わせてくれているのが良くわかる。
ローレライの額からは汗が流れ始め呼吸も上がっているがゼロは全く憮然として汗所か表情一つ変わらない。
猫でもあしらっている感じだ。

剣を交えている内にローレライの心の中にも少しずつ変化が表れていた。
守られているだけでは駄目だ!
これは自分が皆を巻き込んだ事なのだから。
強くなりたい! 弱い自分が

“悔しい!・・・・” 

そう思い剣に力が入った瞬間、ローレライの繰り出す剣が振り落された。 

「良い目だ」

ゼロがニヤリと笑った。

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~ Comment ~

NoTitle 

いいよ!
手取り足取り腰取り(違うか!笑)近づいてくのね^^
山場楽しみにしてます♪

はのん様 

後2~3話先だったかな!? (とにかく8章の後半だった、多分^^;)
距離がかなり? 縮まる^^
腰は取ってないなぁ(笑)
でも、他で触れ合ってはいるかな!?(笑)

NoTitle 

確かにナイフは古代から現代まで使用されている近接戦闘最強の兵器ですからね。やること自体は間違っていないと思いますけど。ただ、彼女の場合はそれ以前に狩りとかに行った方がいいと思うような。
多分、彼女は父親に甘やかせれすぎたんでしょうね。大体、中間層の裕福な家庭だったら、娘や息子と狩りに出掛けますからね。

LandM様 

ローレライも兄もそうですが、基礎教育以外は殆ど放任でした。
特に父はローレライに甘々でした(笑)
そうですね。時間が許せば狩りなどで一度経験を積むことも出来たのでしょうが今回は無理と設定してこのような手段にしました^^;

いつも有り難うございます^^
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