FC2ブログ

記憶の彼方とその果てに

記憶の彼方とその果てに《37.恋 闇》R-15

 ←記憶の彼方とその果てに《36.混 乱》R-15 →記憶の彼方とその果てに《38.闇 間》R-15
あまりに激しい口づけに息すら上手く出来なくなり上へと逃げようとすれば頭の後ろを抱え込まれ、より密着し口づけが深められていく。

「もぅ無理・・・・、息が・・・・ぁふっ・・・・」

そう告げてようやく解放された唇は熱を含んだまま憂いを帯びていた。
離された宵闇の夫の唇はリアの顎から首筋を優しく這い、やがて鎖骨へと降りて行く。
手の添えられた胸元へ到達するとその頂きを唇で微かになぞられた。
揉まれている時とは明らかに違う濡れそぼった感触に、思わず声が漏れる。

「ぁん・・・・やんっ」

「そんなに可愛い声で嫌と言われても無意味です」

たくし上げられていたナイトドレスを解かれ、素肌が露わになれば宵闇で見えないと分かっていても恥ずかしさで身を捩る。
その先から頂きを舌先で押しつぶされ甘噛みされればもう何も考えられなくなって行く。

「ぁん、駄目・・・・・ラル・・・・何か・・・・んんんぅっ」

擽られるような違和感を下腹部に覚えた時、内股を何かが這う感触がした。
思わずその感覚に羞恥を覚え下肢に力が籠る。
強張った感覚に気付いたのか、ラルの鼻先から抜けるような鼻笑が漏れた。

「膝の力を抜いて・・・・」

内股を這ったのがラルの指先だったのだと気付くと恥ずかしすぎてもう顔すら向けられない。
手繰りで脇に寄せられていた包布を掴み顔を埋めた。

「駄目ですよ。顔はこっち。貴女には闇でも私には見えているのですからこちらを向いていてください。貴女が私を感じてくれる可愛い姿を私はずっと眺めて居たいのです」

そう告げられると再び貪り合う様な激しい口づけが再開され、ガクガクと力が抜けて行った。
内股から太腿に這い上がった指先はその奥へと目指す。

蜜を含んだ秘裂に優しく触れられ羞恥に身を捩る。

「っあ・・・・」

触れられた瞬間、内に潜むアーリアが警告を発した。

(『アーリア、本当にこのままで良いの? 彼はきっとセイラル王子では無い・・・・』)

明らかに宵闇の夫ラルが婚約したセイラル王子では無いと自身が判断した以上、このまま身を委ねてしまって本当に良いのか?

「ああ、リア。やはり私でこんなに感じてくれていたのですね。嬉しいです」

股の間から蜜が更に溢れて来るのを感じ、やはり今はこのまま流される訳には行かないと思った。

「駄目です、ラル・・・・」

「リア!?」

「お願い・・・・。止めて! 今は無理です!!」

「何が・・・・、いけなかったのですか? 貴女は私をラルだと認めてくれた」

「それは貴方がセイラル王子かもしれないと思っていたから・・・・」

彼はおそらく違う。本当の王子ならば尋ねた最初の夜に口を濁したり等恐らくしない。
正式にセイラル王子と婚約してしまった以上、違うと判断したしたのであれば今この先へと流される訳にはどうしても行かなかった。
ラルの事は愛している。リアの自分はあの時の想いを解き放ちたがっている。
でも、今の自分はアーリアなのだ。

「本当にごめんなさい・・・・、リアの私はラルを愛しています・・・・。でも、今は無理なの・・・・。ごめんなさい」

気持ちを整理したかった。
今、本当の自分が想いを寄せているのは宵闇の夫ラルなのか、それともアーリアの想い人マジミールなのか。

宵闇の夫は深いため息を漏らすと、暫く何も告げず、放心状態の様だった。
やがて肌蹴られたナイトドレスの前を合わせ紐を結び直すと、そっと優しく肩を抱き寄せてくれた。
その優しさに胸が熱くなる。

(「ごめんなさい、ラル・・・・」)

アーリアは心の中でそっと呟き、その暖かな腕の中に身を寄せ静かに瞳を閉じた。

押して頂けると励みになります^^

にほんブログ村



※ニュアンス的な面で思う所があり部分改稿しました。(2013.8.27)

総もくじ  3kaku_s_L.png パウリンの娘
総もくじ  3kaku_s_L.png 記憶の彼方とその果てに
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ&感謝
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • 【記憶の彼方とその果てに《36.混 乱》R-15】へ
  • 【記憶の彼方とその果てに《38.闇 間》R-15】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【記憶の彼方とその果てに《36.混 乱》R-15】へ
  • 【記憶の彼方とその果てに《38.闇 間》R-15】へ