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パウリンの娘

パウリンの娘《第3章1》

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「ローレライ、貴女はご両親からパウリンについて何処までお話を聞いているのかしら?」

優しく囁くようにザビーネは尋ねる。

「生まれた時に左手の中にパウリンを握りしめていた事と、それが幸運を呼ぶから大切にしなさいとだけ教えられて来ました」

「そう。そうね。ある意味では間違っていないわ。でも、パウリンには役割もあるのよ」

「役割!?」

「私のパウリンは生まれ持った物ではないの。先代のパウリンの所有者だった母から受け継いだ物なの。母も先々代の所有者から受け継ぎ、母はパウリンの予言で後継者が私である事を知り、逝く前に全てを話してくれました。私がすべき事と、そして新たなるパウリンの後継者が生まれた時に成すべき偉業についても・・・・」

自分が持って生まれたパウリンの意味について、ただ話が聞けると安易に思っていただけのローレライは、夫人の言葉が段々と重くなっていくのに緊張して顔が強張って行くのを感じた。
パウリンの後継者って何!?
成し遂げなければならない偉業って?
考えれば考える程不安になって行くローレライは段々と手が震えて行くのが分かった。
震えるその手を両腕に抱きかかえ自身を落ち着かせようとギュッと握りしめた。

「私は・・・・どうすれば良いのですか!?」

「貴方には、パウリンを持って生まれた時から既に決まった婚約者がいるのです」

「こん・・・・やくしゃ!?」

偉業が婚約者って・・・・何!?
では、その方と結婚すればそれは成し遂げられるって事かしら!?
貴族社会では、生まれた時から親から決められた婚約者がいる事も珍しくは無いので、ローレライは緊張感が少し解れて行くのを感じた。

「はい」

婚約者が居ると言うのは驚きだったが、そういう方が居るのならば、その方がどう言う方なのか勿論知りたい。

「それは・・・・何方ですか!?」

少し怖い気もするけれど、聞かないままではもっと気になってしまうので恐る恐る聞いてみる。
すると、ザビーネは笑顔で

「分かりません。知っているのはパウリンだけなのです」

ハッキリとそう囁いた。

「はい!?」

ローレライは一瞬、自分は聞き間違ってしまったのか?と、我が耳を疑った。

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~ Comment ~

NoTitle 

わお!
婚約者いたのね!^^

早く登場してほし~(笑)
楽しみです(^m^)

HANON.H 様 

婚約者の登場はまだまだ先かな~^^;
この話の意図する事にも関係してくるのでまだまだ中々明かせません!(笑)
今後もお楽しみに♪
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