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「記憶の彼方とその果てに」
記憶の彼方とその果てに番外編

待ちわびて1~記憶の彼方とその果てに番外編~

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ナチュリア国王太子セイラルは政務室に面会に訪れた侍医の言葉に我が耳を疑った。

「えっ!? 懐妊?」

侍医の話を最後まで聞く事も無く、政務を途中で投げ出し部屋を飛び出した。
向かうは勿論愛しい妻の私室だ。

「アーリア!!」

だが、勢いよく開かれた扉の中には妻の姿は無かった。

「そうか! そうだよな。隣で横になっているのだな」

自問自答し直ぐに納得すると、隣の夫婦の寝室へ続く扉を開け放つと妻の姿を探した。
しかしそこにも愛しい妻の姿を見つける事が出来ず、セイラルは途方に暮れた。

「・・・・如何言う事だ? リアは何処に行ってしまったのだ?」

王太子が部屋へ訪れた事に気付いた侍女が慌てて後を追って来た。

「セイラル様、どうかされたのですか? アーリア様をお探しでしたら今朝の予定道理王妃様主催のサロンにお出でですが? あの・・・・何か急用でも?」

不思議そうに自分を見つめる第一侍女の言葉が信じられなかった・・・・。

「何を申しているのだ。このような大事な時に呑気にも詩人を招いての茶会など! もし何かあったら如何するのだ? 即刻連れ戻して・・・・」

そこへ、先程政務室へ足を運んできた侍医が息を切らせてやって来た。

「ああ、セイラル様・・・・、やっと追いつきました・・・・」

自分を追いかけてやってきた侍医は、必死で息を整えようとしている様だった。

「如何したのだ? その様に慌てて。・・・・まさか何か問題でもあるのか?」

侍医がこの様に追いかけて来るなどと言う事は全く想像していなかったセイラルは、その只ならぬ様子に一層慌てた。

「いえ・・・・。と言いますか、何と申しますか・・・・おそらくセイラル様は何か勘違いされているのではないかと・・・・」

「・・・・かん・・・・ちがい?」

「今回ご懐妊されましたのは――」

侍医から告げられた言葉に、一瞬目の前が真っ白になった。

「・・・・えっ!? 何だって?」

詳細を聞き再び急ぎ部屋を飛び出すと、別の目的地へと矛先を変えた。
赴いた目的の部屋には、満面の笑みで招いた詩人等と話をしている愛しい妻と母と見覚えのある貴婦人等の姿があった。

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~ Comment ~

もしかしてと思いまして 

”サロンにお出でで”の所ですが、このままで良いのでしょうか?もしかして?と思いまして、コメントしました。続きも頑張って下さいね。

ハロー様 

ご心配い頂き、有り難うございます。
”サロンにお出でで”の所ですが、こちらは”サロンにお出(い)でですので”と読んで頂ければと思いますので大丈夫です。
とは言え、見直していても誤字もあると思いますのでお気づきの時はまたご連絡頂ければと思います。
続きは今夜いつもの時間頃UP予定です。引き続き楽しんで頂ければ幸いです。
コメント有り難うございました。

なるほど 

サロンにお出(い)でと読むのですね。てっきり、「おでで」かな?と思っていましたので。聞いてみるものですね。?解決しました、ありがとうございます。

ハロー様 

疑問が解決できて良かったです^^
言い回しで理解が難しい所がありましたら遠慮なくまたおっしゃって下さいね。
コメント有り難うございました。
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