FC2ブログ

信じても良いですか?旦那様ッ

離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第11話

 ←とりあえずWindows7でネット繋がったけど、問題は山^^; →離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第12話(シルビア視点)
軽く食事を済ませ、城に向かうべき身支度を整えた。
持ち帰った衣服は、破れたシャツは使い物にならないが、定期的に配給のあるものだし、消耗すれば廃棄が義務付けられているので問題は無い。マントは正装着にのみ付いて来るものだが、他の正装着と兼用できるものなので幸いにして替えはある。ただ正装着事態は幾つかの種類があり、季節や行事により多少異なる。元々頻繁に着るものではない一点ものの特注品だから、替えは存在しない。今回汚してしまった正装着は最も公式とされる王家の行事にのみ着用されるもので、取り替えるとなるとそれなりの理由を提出し、申請し作り変えしなければならず、そうなれば今回の事が公になることも考えられるので、それだけは何としても避けたい事態だ。
元々色が黒なので上着に付いている血は分らなくなる程度には落ちるだろうし、残っても目立ちにくいだろうが、金の飾緒に付いた血が上手く落ちるかが問題となる。
いつも出している洗濯屋は代々使っている所なのでそれなりの信頼がおける所ではあるが、出来れば危険は冒したくない。こう言う事は何が拍子で公になるとも限らない。
ならば邸の者に何とかして貰う他ないのだが、上手く行くのだろうか?
一応色々と調べてはみると言ってはくれたが……。
暫く、公式行事がないのは幸いだった。

「ではシルビア、行って来るよ」

「お仕事……、なんですね……」

「すまない。一緒にいてやれれば良いのだが、昨日は夜勤者、休日予定者全員に出勤してもらっているから……。振替で休んで貰ったから人手が足りない。そんな中で団長たる私が休む訳には……」

「いいえ……。分かっています……。ただ、宿舎で仮眠を取られただけと……先程伺ったので、旦那様のお身体が心配で……」

妻には執事が気をきかせ、遅くなったから宿舎で仮眠を取り帰って来たと言う事になっているらしい。
傷の事はおそらくまだ知らない……。
バレるのは時間の問題かもしれないが、今のこの状況で、妻に知らせる必要はないとも思っている。

「私はそんなに軟じゃない」

「そうかもしれませんけれど……」

シャツの袖口に隠れて、見えない傷に感謝した。

軽く抱き寄せ、口づける。
心配そうに見つめる妻に、寝室の窓辺から手を振り見送られながら、私は屋敷を後にした。



騎士団詰所に到着すると、私はその足で自ら武器庫に赴いた。手ごろな剣を探す為だ。
どんな敵相手でも片手で容易に対抗できる為の剣。
幾つか思い描いていた品はあったが、いざ握ってみると些か状況とは異なった。
やはり片手でどんな相手でもと言うのは難しい。護衛に使う剣はどうしても長さを必要とする。敵とまみえた時、対象者を守りながらとなる為、距離を取る事が必要なのだ。短い剣と言うわけには行かない……。

「流石に、今回は仕方がないか……」

剣者程剛剣を好むとは良く言ったもので、軽すぎる剣はやはり使えない。
結局、本来戦場用にと用意されたもので今まで一度も実戦用に使用した事の無い、貴重とされる魔石を埋め込んだ剣の力を借りることにした。
部下に戦場以外で魔石などの力を借りるのは邪道だと今まで教えて来た自分が、まさかこのような剣の力を借りることになろうとは思っても居なかったが、護衛対象者を守り切れなければ意味がない。
剣を手に取り、腰元に収めた。

自らの執務室に戻り、今日の予定を確認する。
これから昨夜夜勤に着いた連隊長を交え、出勤している各連隊長らと申し送りをした後、各々の任に着く。

グレンは今日は来ているのか?

そう思いながら新たに寄せられた書類に目を通していると、執務室の扉が叩かれ、続いて各々の連隊長が入室して来た。
その中には、グレンの姿もあった。
伏し目がちにしているのかと思いきや、その様子も無く、しっかりとした面持ちで、私を見つめていた。
昨夜の事を悪かったとは、全く思っていない様子だ。
グレンらしいと言えばグレンらしい……。

「昨夜は遅くまで皆もご苦労だった。疲れが抜けきっていない者もいると思うが、こう言う時こそ気を引き締めて、本日の任務に望んでくれ」

「「「はっ!」」」

引き継ぎを済ませ、最後の言葉を述べると解散を促した。
各々が自分の隊の任された場所に向けてこれから出立する。
グレンが部屋から最後に退出しようとし、扉が閉まりかけた時、声を掛けた。

「マグニリー連隊長、任務終了後執務室へ顔を出すように」

「……っかよ……」

「隊長! 返事は!?」

「はっ、御意!」

全く悪びれる様子の無いグレンの態度に、奴らしさを感じた。


★押して頂けると励みになります

にほんブログ村

にほんブログ村




総もくじ  3kaku_s_L.png パウリンの娘
総もくじ  3kaku_s_L.png 記憶の彼方とその果てに
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ&感謝
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • 【とりあえずWindows7でネット繋がったけど、問題は山^^;】へ
  • 【離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第12話(シルビア視点)】へ

~ Comment ~

NoTitle 

ま、男は仕事もしないといけないですからね。
(´_ゝ`)

子どもが産まれても仕事をしないといけない。
妻を支える仕事ができると良いのですけどね。
もう少し、子どもを育てる環境が整うといいのですけどねえ。。。

LandM様 

こちらにも有難うございます。

おお!
>妻を支える仕事ができると良いのですけどね。
その言葉、全国の主婦に聞かせてやりたいw

私の小説には、自身の理想も時折入ってきます(笑

いつもコメント有難うございます。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【とりあえずWindows7でネット繋がったけど、問題は山^^;】へ
  • 【離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第12話(シルビア視点)】へ