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信じても良いですか?旦那様ッ

離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第29話

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「もっ、もう……。すっ、凄くはっ、恥ずかしいですのに言わせないでくださいッ! まだ一度……少し触れた程度ですのにッ きゃっ」

そう告げると、妻は頬を真っ赤に染めて一人で悶絶すると顔を両手で覆い隠してしまった。

凄く言いにくい状況だが、これを訂正しない訳にも行かない。

「……それは……、間違いだ」

「……え? 」

ゆるりと顔を上げた妻の顔色は、今度はみるみるうちに青ざめていく。

「わっ、私ったら、なっ、何と言うはしたない間違いを……」

ぷるぷると身を震わせて、今にでも気を失うのではないかと危惧する程の状況だ。
このままでは流石に不味い。
妻を落ち着かせる言葉を何か告げなければと、心が急く。

「べっ、別にはしたなくは無い! 私だってお前のものにはいつも触れているし、淫靡だがそれは甘美で、私にはとても好ましく……、いや、何を言っているのだ? 私は……」

どう表現したら良いのか分からず、私自身も混乱してしまう状況だが、要は妻が言うような恥ずかしいものでは決して無いという事が言いたかったのだ。
混乱して言い終えると同時に、ため息交じりに髪をぐちゃぐちゃにかき乱してしまったが、私のそんな姿を見て、妻が何処か呆気にとられたような眼差して私を見つめると、小さくほほ笑んでくれた事に安堵した。

「あの……、何を仰っているのかは少し分かりかねますが、では……、はしたない事では無いのですね?」

「ああ、勿論」

言葉と同時に表情が少し和らいできているように感じられ様子から、上手く説明は出来なかったが、とりあえずは良かったと胸を撫ぜ下したのだったが、またも難題はやって来た。

「では……、何処で触れる事が正しいのですか?」

「あー、それはだなぁ……」

「だって他にその……、それ以外でそもそもどうやって……触れるなんて事が??」

妻はどうやら単純に、陰部に触れる行為だから、いんこうと思い違いをしたのだろうが……。

「手では無いのですよねえ……」

両の手のひらを開いたままじっとしばらく見つめた後、妻は視界に入る自らの身をぐるりと眺め小首を傾げた。

「ああ」

「……ですが、見渡す限り他に触れられる場所でなんて、何処にも……」

懸命に考えているようだが、初心な妻が気づける事とは到底思えない。
そもそも妻は今まで口づけ以外で私の躰に唇で触れたことすら一度も無い。
妻はまだ閨での作法の入り口をかじった程度の状況で、初歩的となる背や首に手をまわし添える程度の行為の他には、やっと最近私が蜜を舐め取ろうとする時の快感に戸惑いながらも、頭に手を添えて私の髪をかき乱しながら抗おうとする羞恥な姿を見せられる程度になったばかりなのだ。
だが、その恥じらいながらも快楽に溺れる仕草が、私の心を酷くかき乱し続けるのだ。
以前の……、ご婦人方を相手に奉仕を続けていた当初の私ならば、それらの行為も何処か物足りなく感じられるものであるのだろうが、妻が相手ならば何故か何もかもが新鮮に感じられて来るから不思議なものだ。
戸惑いながらも乱れ、たどたどしく私に触れようとしてくれる妻の姿は、いつも私の煩悩を酷くかき乱す。
他にこのような女は過去の何処にもいなかった。妻だけだ。妻だけが、私の平常心をかき乱すことが出来る女なのだ。
それは何故なのか?
愛ゆえの……、愛あればこその行いだと私は思っているのだが、そういう心意的私の状況を今妻に説明してみた所で、私の思いが妻に率直に伝わるとは到底思えない。
愛の言葉を囁いて、誤魔化していると言われかねない。だったらここは……。

「あるだろう? 他にも」

「……他にも?」

「ああ」

「……うーん……。全く思いつかないのだけれど……」

妻は可愛らしい眼差しで、再び小首を傾げながら考えあぐねていた。

「……私が閨でお前に触れるのは、いつも手で……、だけか?」

「えっ?」

「淫口と言うのはだなぁ……」

思わず言い淀んでしまうが、ここで言わない訳にはいかないッ。
心に決めた!

「何と言うべきか……、私がいつも蜜を湛えたお前の大切な部分に口づけてやっている……アレだ」

「!!?ッ……。だっ、旦那様ッ!? ぁ……私……」

突然の閨での暴露話に、妻は耳まで真っ赤に顔を染めると、口をパクパクさせている始末。
 
おそらく……、正しい答えを、やっと今、妻は導き出せたのだろう。

「許してくれるか?」

妻は恥じらいと驚きで、ぷるぷると身を震わせると首を小さく横に振った。

「……駄目か……。やっぱり……、そうだよなぁ。はあっ……」

初心な妻にはやはり受け入れがたい事実なのか?
私は、大きく息を吐き出した。

当然だ。立場が反対であったなら、おそらく私もとてもではないが許せはしない。
それが例え、妻に否が無いと分かっている行為であったとしても……。

「……言い訳にしかならないが、もう一度だけ言わせてくれ。あの女との間に、一切の感情は存在しなかった。あったのは反吐が出そうになる程の凌辱的行為と抗えない男の本能だけだった。無意識下において許してしまった淫口事の件についてはどうしようもない事だが、本来の……男女の交わりだけは一切持っていない。それだけは安心してくれていい。私の子を産むのは、今までも、そしてこれからもお前ただ一人だけだ、シルビア。お前との愛を守る為ならば、これからも私はこの腕の1本や2本、簡単にくれてやる!」

「っ…………」

熱を込めた私の誓いにも似た宣言に、妻の目元から一筋の涙がこぼれ落ちた。
奥歯を必死に噛みしめて、内なる心と戦っているのが手に取るように分かる……。
出来る事ならば、愛する妻にこのような思いだけはさせたくなかった。だが、起きてしまった事は、無かった以前には戻せない。

「シルビア……、お願いだ。何とか言ってくれないか?……」

「……そんなこと言われたら……、許さない訳には行かないじゃないですか……。許したくないのに……」

「シルビア!」

私は妻を引き寄せ掻き抱いた。
だが、妻は私の懐の中で、少しだけ抗うような態度を見せた。

「シルビア?」

「……頭では分かっているのです。どうしようもない状況であったと言う事は……。でも、このままでは感情がどうしても付いて行かないの……」

もどかしい……。
そんな状況なのだろうか?

「……それは……、分かる気がする……」

「ただ……、このまま見ず知らずの女の方に、旦那様を触れられたままでいるなんて言うのは絶対に嫌なのです! それだけは確かな感情なの……」

「ならば私はどうすれば良い? どうすればシルビアの心を晴らす事が出来るのだ?」

「……私に……、うっ、上書き……、させてくださいませんか?」

「……えっ?」

耳まで真っ赤に染めながら、羞恥に悶絶している妻の姿を見て、私は慌てふためいた。

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~ Comment ~

NoTitle 

日本では黄素妙論。
中国では房中術。
それぞれ医者によって作成された、
性の指南書はあるんですけどね。。。
それなりの身分の人はそれを覚えるのが習わしでしたから、
その知識がなかったのかな?
江戸時代の大奥は性の指南書で学ぶことも非常に重要だったといわれてますね。
もっと、性についてを教育で教えることは必要だと思いますけどね。医療者を交えて。
・・・と読んでいて思った(笑)。

LandM様 

今晩は。
返信遅くなりました。
こちらの世界の場合女性は特別な教育はありません。教科書的な事のみであとは大体乳母や母から教わる程度。殿方にお任せが美徳とされている世界なのでこんな感じです。中には耳年増お嬢様もいるかもしれませんが(笑

いつもコメント有難うございます。
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