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信じても良いですか?旦那様ッ

離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第30話(R-15)

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……今、妻は何と言ったのか?

『上書き……、させてくださいませんか?』

はあ?
……いや、この初心な妻の口からそのような言葉が出る筈がない。
空耳に違いない。
そんな己にとって都合の良い状況が、この期に及んでおこる筈がないッ。
私は自らにそう言い聞かせ、冷静になる為に大きく首を横に振り自らの頬を叩いた。

「旦那様? 何をなさって……?」

妻は私の訳の分からぬ行動に、小首を傾げていた。

「いや、何でもない……」

そんな都合の良い結末は、己の煩悩の中にしか存在していない筈だった。筈なのに……。
妻は私の下腹部にゆっくりと視線を落とすと、暫くじっと真剣な表情を浮かべ睨みつけていた。

「おい……」

そして、ごくりと唾を飲み込むと、妻はその瞳の奥に、何か決意のようなものを漲らせ……。

「しっ……、失礼いたしますッ!」

そう告げると、意を決したように、私の前に跪いた。

「おい……ッ、シルビア!?」

私の腰ひもに手をかけ、その結び目を可愛い手が解きにかかる。
ゆっくりとトラウザーズを寛げ、露になった男のものを見つめると、妻は驚いたように目を見開いた。

「こっ、これが!?」

薄暗い、閨の時に少し触れさせたことがある程度で、直視したことは今回がおそらく初めての筈。
血管が浮かび上がり少し歪にも感じられる肉棒が、妻にどのような印象を与えるものなのか?
妻との閨が途切れてもう幾久しい。
妻が腰ひもに手をかけた時から、私のモノは自らの意思とは関係なく、期待にわななき始めたいて、妻から視感されていると思っただけで、それは小さな反応を見せていた。

「っ……!!」

妻相手に、このような状況が起こる事を、誰が想像しただろうか?

「えっと……、先ずはきちんと手を添えて……、ですよね?」

指先で私のモノにおずおず手を伸ばし、小さく触れて持ち上げると、私のモノは妻に触れられただけでピクリッと反応をしてしまった。
自らの想定外の反応に、苦笑いを零し妻に視線を下ろしてみれば、妻はそれだけで固まり、私のモノが握られていたその手は小さく震えていた。
ふがいない夫の失態の為に、想定外の未知なる行為に足を踏み入れると言う苦渋の決断をした身重な妻の賢明なる思い。
本来ならば妻が、自らああいう事を口にする事は決してないのに……。
妻を思う時、私は胸の奥は鷲掴みにされるように痛くなる。

すまない、本当にすまない、シルビア……。

だが男とは、愛する者の前では何と言う不甲斐ない生き物なのか?
無理強いするつもりは決してないが、本当は妻にいつでも触れて欲しいと言う思いは、少なからず持っていた。
それでも。

「無理をする必要は無いのだぞ」

妻なる賢明なる姿に、自然と言葉が零れた。
決して無理はさせたくない。

「い、いえっ、大丈夫です!」

そう告げると妻は震える手で、再び私のモノを小さく可愛い手で包み込んだ。

表情が強張っているにも関わらず、大丈夫と言い切る健気な妻の姿は、更に私の心を酷く打つ。
妻は感触を確かめるように、触れるか触れないかの微妙なラインでやわやわと私のモノに手をかける。
そのたどたどしい触れ方に、まるで焦らされているかのように、もどかしい思いが溢れ出すと、私のものは再びびくびくと小さい反応を見せ始めた。

「いっ、痛かった……ですか?」

「いや、少しこそばゆく感じただけだ」

「……不慣れですみません……」

「そんな事は無い」

「もっと……、きちんと触れても……、だっ、大丈夫ですか?」

「大丈夫だ」

妻は何かを決意したように、私のモノを凝視しゆっくりと頷くと、少し力を加え、徐々に唇を近づけて行った。
そして、更に少しだけ舌先を突き出すと、そこに這わせた。

「っ!!……」

おずおずと触れたかと思うと、少し舐めただけで、直ぐに離れていくなど何という焦らしプレイだろうか?
妻にその気は無いのだろうが、そのたどたどしすぎる触れ方は、あまりにももどかしく、こちらが変になりそうな感覚だった。
あの女の慣れ切ったねっとりとした触れ方とはまるで違う妻の初心な触れ方は、私の中の欲情を更に駆り立てる。

たまらないッ。
これでは触れられている方が、どうにかなりそうだ。
やがて耐え切れなくなり、妻に懇願してしまった。

「出来れば……、もっと、きちんと口に含んでくれると……有難い」

「は、はいっ」

妻は小さな口を懸命に開くと、私に言われるがままに、その欲望を受け入てくれた。
唾液に濡れた口内は暖かく、まるで妻の中に挿入しているかのような疑似的感覚を呼び起こさせて行く。

「んっ、ふ……」

少し鼻に抜ける妻の甘美な声に、最近ご無沙汰になっている、少し前までの妻との閨での出来事が思い出される。
私の心に、欲望の炎がめらめらと呼び起こされて来る。
このまま妻の中で、爆ぜてしまえたら……。
だが、それは出来ない。
ただでさえ、まだ悪阻で苦しい思いをしている妻の中に放つなど出来ようはずもない。
女の蜜と違い、男の精はかなり苦く不味いものだ。
そんなものを妻の口内に流し込む訳にはいかないし、それに今の妻が耐えられるとも到底思えない。
まだ妊娠初期で、悪阻に苦しんでいる身の上だ。
そんな思いはさせられない。

もう良い。もうこれ以上は妻の負担になると思った時だった。
妻が私のモノを咥え込んだ口の中で、ぎこちなく舌を動かし始めた。
妻の口の隙間から唾液が溢れ、唇の端か伝い流れ始める。
私のモノは口内で心地よく締め付けられて、徐々に芯を持ち始めていた。

「ぅくっ、ん……」

妻はそれを飲み下そうとしたのか、口の中に一瞬力がこもったと思った瞬間。

「んぐっ、げほっ」

噎せ返りはじめてしまった。
まさか己の唾液でさえ、餌づいてしまったのか?

「シルビア! 大丈夫か!?」

「ぅぐっ、ぐぐッ」

ああ、やはり……。こんな事、させるんじゃなかった……。

「ああ、すまない、シルビア。大丈夫か?」

「……大丈夫、……です」

「……もう良い。無理をするなッ」

「……無理ではありません。私……、もっと旦那様に、気持ちよく……、ぅぐっ。私だって、もっとちゃんと出来ます! 私……、その方に負けたくないッ!もっと旦那様に、私が……ぅっぷ……」

「ああ、もう良い、シルビア。もう十分だから……」

「っ……」

「きちんと、シて貰ったから……」

「うぅっ……」

「シルビアに、上書きして貰ったから……」

実の所、そこまで言う程には、まだ決して上書きされている訳では無かったが、思いだけは十分伝わり上書きされていた。
あの女のまったりと吸い付くような歪な感触が、妻のつたない淫口行為により、薄らいでいくのが十分感じられていた。

「ぅっく……、旦那様ぁ」

「有難う、シルビア……。私はもう決して、絶対に間違えない……」

私は妻を掻き抱いて、我が懐の中へと押し込めだ。
もう決して、あのような間違えはしないッ!
妻を苦しませるような真似は、もう二度と……。

「……旦那……さま……」

思いを深く心に刻み抱きしめると、妻は私の中で崩れ落ちるように意識を手放した。
その瞳には、うっすらと涙が滲んでいた。

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~ Comment ~

NoTitle 

ま。
夜の営みでマンネリ化は仕方ないところはあると思います。
そっち系統の専門家は口をそろえて、絶対にマンネリ化する。
って言ってますからね。

そういうときは環境を変えるとかが一番ですけどね。
催淫剤・・・ではないですけど、お香を焚くとか。
色々、他の人に相談してみたりするのが一番ですけどね。
最近じゃネットがあるけど・・・
まあ、この背景じゃ無理でしょうし。
人生の先輩にご教授いただくか、旦那と相談するか。
・・・っていうのが一番ですけどね。
セックスのすれ違いで、
関係性が疎遠になることはありますからね。
セックスをすればいいってわけじゃないし、
お互いが盛り上がってないといけないですからね。
(∩´∀`)∩

LandM 様 

今晩は。
返信遅くなりました。
もうある程度のマンネリ化ウェルカム状態です(笑
ただ自分の作品内でのマンネリ化は避けたいと思いつつ、本数も多くなってくるとそれも難しくなって行くのかもしれません^^;

この二人の場合は旦那様に教えて頂くのがおそらく正解ですね♪
確か次回が本編ラストです。

いつもコメント有難うございます。
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