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離婚しましょう? 旦那様ッ

離婚しましょう? 旦那様ッ 【番外編】愛する家族

 ←離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第32話(エピローグ) →婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第1話 女騎士、体調不良を覚える。
我がローゼリアン伯爵家は沢山の子供たちの声で溢れかえっている。
出張中だったこの日、私が帰宅すると、出迎えはかなり賑やかとなった。

「父様、お帰りなさ~い。父様いなくてシアとっても寂しかったのぉ」

帰宅するなり、一番に駆けつれてくれたのは、7歳の四女プリシアだ。

「ただいま。そうか? 父様も寂しかったぞ」

私に抱きつき、すり寄り甘える姿はかなり可愛い。
抱き上げると笑顔まで振りまいてくれる。

「お父様、お帰りなさい。スエルデンってどんなお国でした? お土産のジェロマの香水忘れてない?」

「ただいま。勿論だ。可愛い娘の頼みを、誰が忘れるものか」

続いてやって来たのは、二女の妻に良く似た顔立ちのシルリル。
好奇心旺盛でおねだり上手のおしゃまな12歳。
近頃少し背伸びをしたいお年頃のようだ。

「お父様、お帰りなさい。お母様、少し具合良くなくて……。今度のはかなりきついみたいなの」

長女のフィフィアナは13歳。可愛そうに私に似て少し凛々しい顔つきで、女だてらに剣への興味も示している。

「ただいまフィフィ。ああ、さっき聞いた。いつも悪いな……」

二女シルリルとは11か月違いの年子だが、シルリルよりかなり精神的に大人で自立しているようにもみえる。
2歳になる長男シルベルトを抱きかかえ、まるで小さな母親のように世話も焼けるしっかり者。

「謝らないで、ほらシベル父さまよ。お帰りなさい……って」

「やーっ、とーちゃ、めーっ!」

「……忘れられたか?」

最近出張が多かったからかと思っていれば、どうやら原因は妻らしい。

「違うの。お母様が、お父様の帰りを待ちわびて……、寂しかったみたいで、時々、色々と……、泣いていらしたりもしていたから……」

「何だ?シベルは父にヤキモチか?」

2歳にして父にやきもちを焼く息子を笑っていたら、妻が少し青白い顔をして姿を現した。

「……お帰りなさいませ。ああ、旦那様ッ……」

「シルビア! 起きて来て大丈夫なのか?」

妻は今、私との間に6人目となる子を身ごもっている。
今回はかなり悪阻がきつそうな様子だった。

妻の傍に駆け寄った時、その視線の背後の柱の傍で立ちすくんでいる美しい顔立ちの少女の姿を見つけた。

「ただいまマリー」

「……」

言葉無く、妻に隠れて軽く会釈をするのは10歳の三女のマリーサ。誰に似たのか内向的だが、とても優しい。

「私は大丈夫よ。旦那様のお顔を見たら、もう気分もすっかり……。それにマリーサも傍にずっと付いていてくれたから」

「そうか」

「いつも、お母様についていてくれて有難う。マリーサ」

そう告げるとにっこりと微笑んでくれる笑顔は、妻のそれに良く似て愛らしい。

「とーちゃ、チャイなのぉ!」

久方ぶりに妻と抱擁を交わしていると、私と妻を温かい目で見つめる何処か呆れたような姉達の間から聞こえてくる可愛い叫び声。

「おお、怒ってる、怒ってる。シベルは可愛いなぁ」

そんな家族に見守られながら私は久方ぶりに妻と熱い口づけを交わした。


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次回より現在ムーンで連載中の次世代版をUPします。
家族関係も重要になってきますので、ここで番外編を挟ませて頂きます。
次世代版は長女フィフィアナと王太子殿下のお話で「婚約者候補筆頭なんて知りませんッ」と言うタイトルです。
引き続き宜しければお付き合いくださいね。

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~ Comment ~

鍵コメS様 

いつもお読みいただき、有難うございます。
私の生み出す世界観を楽しんでお読み下さっている様子でとても嬉しい限りです^^
勉強になる程のR的描写が果たして私に書けているのか分かりませんが^^;、ガッツリでは無く、自然に……スパイス的要素として盛り込むことを、いつも自分なりに心がけて書いているつもりでいます。
コメント、全然ご心配されているような事は無く、とても嬉しかったです^^

番外編~次の世代へと紡がれていく愛の形を、これからまた楽しんでいただければ幸いです。
コメント、有難うございました。
また遊びに来てくださいね。

NoTitle 

・・・。
・・・・。
・・・・・いつの間にか更新していたのですね。
全く、訪問してなかったので、気づかなかったじぇ。。。
こちらも、また、適宜訪問しますね==。

まあ、この辺は母親の心情が如実に出ていると思います。
子どもができると、父親は家族があるから仕事を頑張る。
けど、奥さんは家になるべく帰ってほしい。
今も昔もその辺の帳尻合わせが難しい。。。
(ノД`)・゜・。

LandM様 

今日は。
はい。いつの間にか更新してました^^
令和になってぼちぼち復活です。

このお話は、次世代編を書くに当たって、やはりこの辺りしっかりしていた方が次に進めやすいかな~と思って書いてみました。

妻と結婚する前の自分からは想像すらできていなかった未来でしょうが、旦那様にはかなり大満足の未来と思われます。
妻の方も愛する旦那様に沢山の子供達。
旦那様は愛する妻と子供たちの為に果然お仕事も頑張るでしょうし、妻の方もそれは分かっているけれど、体調悪いと心細かったんでしょうね。
まあ、色々ありますが幸せそうなローゼリアン一家です。
いつもコメント有難うございます^^
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